サービス見本4 一般代筆/創作代筆

スマートフォン用対応ページへ
ある防災関係業務に従事なさる方が、地震発生の仕組みとその備えについて、一般向けにやさしい講演を行う際の骨子原稿です。
関係資料を検索し、簡略にまとめました。
数字データの一部は変化があるので伏字としました。

必ず起きる東南海地震と、その備え(講演原稿)
 地震は発生の仕組みによっていくつかに分類されますが、日本列島にたびたび大きな被害をもたらしてきたのは、「プレート境界地震」と呼ばれるものです。プレートとは、地球の表面を覆う大きな何枚かの岩盤のようなもので、それは少しずつ動き、互いに押し合いへし合いしています。日本列島もそのプレートの上に載っています。海でふたつのプレートが押し合う境界では、一方のプレートがもう一方のプレートの下に潜り込み、潜り込むプレートがもう一方のプレートの端を引きずり込んで、深い海溝を造っています。
 日本列島の周辺では、千島列島の南側に沿って伸びる千島海溝、東北沖に南北に伸びる日本海溝、駿河湾の中央から遠州灘沖、四国沖へと伸びる南海トラフなどがあります。トラフというのは、比較的浅い海溝のことです。 潜り込むプレートがもう一方のプレートの端を引きずり込む時、ふたつのプレートの境界付近には、大きなヒズミが生まれています。そのヒズミが、それ以上耐えられなくなり、一気に反発して戻ることによって起きるのが「プレート境界地震」です。地震が起きた後は再びプレートの潜り込みが始まります。つまり、プレート境界地震は長い期間を置いて、同じような場所で何度も繰り返し発生するのです。
 東南海地震は、南海トラフの遠州灘沖から熊野灘沖にかけての場所で生まれるヒズミの反発によって起きる地震です。一番新しいところでは、1944年にマグニチュード7・9という巨大な地震が起きていますし、それ以前にも、100年から150年の周期で繰り返し発生したことがわかっています。こうしたことから、専門家の間では、近い将来必ず東南海地震が発生すると言われ、文部科学省の地震調査研究推進本部では、今後30年以内に東南海地震が発生する確率は○○%程度と予測しています。また、東南海地震は、南海トラフの東寄りで起きる東海地震、西寄りで起きる南海地震とほぼ同時や前後して起きることが多く、東南海地震と南海地震が同時に起きれば、静岡県から愛知県、三重県、和歌山県、高知県などを震度6以上の強い揺れが襲い、家屋の倒壊によるものだけで阪神大震災を上回る○○○○人以上の死者が出ると予想されています。しかも、こうした海溝付近で起きるプレート境界地震では、津波が発生することが多く、この死者数の予想には津波による死者は含まれていないのです。
 この東南海地震に備えるため、政府や静岡/愛知/三重の各県など関係自治体では防潮堤の整備などさまざまな対策を講じています。しかし、私たち自身も、この東南海地震に対する備えを忘れてはなりません。 第一に、東南海地震は必ず起きるのだということを肝に銘じなければいけません。そして普段から、自治体などが広報する地震対策について注意を払い、自分たちが住む町の山崩れなどの危険個所を知っておく、避難場所を知っておく、食糧などの備蓄をしておく、非常持ち出しや救急用品などの防災対策ツールを準備しておく、家屋や塀の補強工事をしておく、家具の転倒防止策を施しておく、家族間の連絡方法や集合場所の確認などをしておく、といった備えが重要です。また、自治体や消防署などが広報している「地震から身を守る10ヶ条」に目を通すなどして、地震が起きた際にどう行動するべきかを知っておくことも大切です。海辺で暮らす人は、絶対に津波のことを忘れてはいけません。
 自分の身の安全は、まず自分自身で守るのだということを心に留めておいてください。