◎質問者(文章執筆者)の性別/男
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/27歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/教員採用試験自己アピール文
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/都道府県教育委員会
◎チェックしてほしい文章/
私の長所は、人をまとめることができるリーダーシップがあること、生徒の目線に立てることです。
私は、大学在学中ソフトテニス部に所属し、2年生から主将として部の運営に関する様々な仕事を通じて多くのことを学びました。練習計画を立てる際は、自分の意見を主張するだけでなく一人一人の意見にも耳を傾けて全員が納得する形にすることで、部員自らが率先して行動するまとまりのある練習ができること、合宿やボランティア活動のように部員全員で活動する企画を実施して部員の親睦を深めることで、団結力が生み出されることが例として挙げられます。部員が意見を言い合うことができ、全員で目標に向かう環境を先頭に立って整えた結果、大会でリーグ3部だったチームが2部へ昇格することができました。
また、現在まで県立高校の講師として数学の授業を担当し、多くの生徒と出会ってきました。私は、数学嫌いの生徒をどのように授業に参加させるかということを常に考え、様々な工夫をしてきました。数学嫌いの生徒に共通していることは、「理解できない」以前に「授業が楽しくない」でした。講義形式の授業ばかりでなく、パソコンを使ってスクリーンに表示して目で理解する授業や、雑談を交えながら説明する授業、ユーモアのあるタイトルをつけた問題を作るなど、50分の授業の中で生徒がどれだけ楽しめるかを生徒の気持ちを考えて実践してきました。その結果、定期考査の平均点が上がり、「数学の授業が楽しみになった」と言う生徒が増えました。
私は、自分の持っている長所を生かし、生徒の成長を第一に考え、3年間の高校生活が充実したものだったと思ってもらえるように、情熱と強い使命感を持った教諭となり、今後も努力していきたいと思います。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
おかしい文になっていないか添削お願いします。
管理人回答:何年教員をしておいでですか?
>おかしい文になっていないか添削お願いします。
⇒まず、文章表現や形式に関して。「練習計画を立てる際は、」で始まる一文が異常に長いことのほかは、とくに見当たりません。強いて言えば、「人をまとめることができるリーダーシップがあること」というのは、単に「人をまとめるリーダーシップがあること」とするほうが、自然で判りやすいということくらいです。
⇒次に内容的にどうかと感じること。
1.全体の構成を見ると、要するに、「リーダーシップがある」「生徒の目線に立てる」という2点を、あとの2つの段落で説明する形でしょう。しかし、「リーダーシップがある」ことを説明するはずの段落の最初が、「主将として部の運営に関する様々な仕事を通じて多くのことを学びました」と、別の話のような始まり方で、読む者を混乱させます。
2.「数学嫌いの生徒に共通していることは、「理解できない」以前に「授業が楽しくない」でした。」という話はどうでしょうか。幼稚園、小学生ならともかく、高校の数学授業は、要するに理解できないから楽しくないのでしょう。高校の数学教員の主張としては、少々、頼りない感じがします。管理人ならそういうことを言う教員に、子供を預けたいとは思いません。
3.しかし、あなたはまず、授業の進め方から楽しさを演出したという主張です。それはそれでいいのですが、その成果として、つまりご自分の主張の正しさの証明として、「定期考査の平均点が上が」ったということを示しています。しかし、おっしゃる定期考査というのは学内試験のことでしょう。学内試験の平均点など、その時の試験内容・水準によってどうにでもなります。生徒らの数学力があがってことの説明としては少々、薄弱な根拠です。
4.そもそも、すでに高校で教員として働いている人物が、自己アピールとして書く文章の半分が、大学時代の話で占められるというのは、どういうことでしょうか?よほど教員として充実しない生活を過ごしているとしか思えませんが?