大学推薦入試課題文型小論文 質問者/coward

◎質問者(文章執筆者)の性別/男性
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/高校3年
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/大学入試(推薦)の小論文
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/大学
◎チェックしてほしい文章/
課題:
「サブプライムローンの破綻から生じたリーマンショックを例に見ると、この世に起こることはすべて自分と関係がある。日常生活での過ちを防ぐために、私たちは自分が他人と関わっているということを意識し、他人事意識をなくすことが大切だ」という趣旨の文章を読み、あなたの考えたことを800字以内で述べよ。
文章:
サブプライムローンの破綻から生じたリーマンショックの例に見るように、物事はつながりをもっている。それは日常生活でも同じで、数々の過ちも「自分とは関係がない」という他人事意識によってもたらされる。私たちは、過ちを犯さぬよう、他人事意識を捨てなければならないのだ。
しかし、現在、とくに若者の間において、この他人事意識が広がりを見せている。最もその影響が顕著に現れているのが、選挙である。政治的無関心という言葉の示すとおり、若者の間では、自分が政治に関わっているという意識がたいへん低い。それは投票率の低さを見れば一目瞭然である。憲法は主権を国民としているが、政治上の主権、つまり国民であるはずの若者が国民主権を他人事のように思っているのだ。これは政治に限った話ではないだろう。おそらく、彼らの日常もこのような他人事意識の集合で成り立っているのではないだろうか。
では、なぜ他人事意識はここまで広がってしまったのだろうか。原因の一つとして考えられるのが、インターネットの普及である。今や誰もが携帯・パソコンからインターネットに接続できる。だが、ネットで生活が便利になる一方、私たちは無意識的に、ネットの世界に取り込まれつつあるように思える。ネットで人と関わることもでき、何でもできる。そうしているうちに、私たちは次第に自分が一つの社会に所属して生きているという意識を失いはじめるのだ。社会に関わっている意識を失ったとき、そこには他人事意識だけが残る。
すべての物事はつながっており、私たちは他人事意識ではなく、当事者意識をもつべきである。しかし、ネットの普及などの背景から、私たちは他人事意識を持ちやすくなっていることも確かである。私たちは、いま一度、自分の意識を考え直さなければならない。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/ 課題の内容をきちんと踏まえているか。論旨展開が不自然ではないか。よろしくお願いします。

“大学推薦入試課題文型小論文 質問者/coward” への2件の返信

  1. 管理人回答:突っ込み不足です。

    >課題の内容をきちんと踏まえているか。
    →一応、踏まえてあります。というより、冒頭などは課題文をなぞっているだけで、全体に設問者側に、オモネッテいる印象があります。

    >論旨展開が不自然ではないか。
    →不自然ということはありません。しかし、他人事意識の原因分析へと論旨を深めているようでいて、結局、散漫な話に終始している印象です。若者の間に政治的無関心が広まっているとしても、それを持って、若者が他のすべてのことに「他人事意識」だということにはならないでしょう。それは、あなたの独断です。そのあたりを、もっと突っ込んで、深く考察して書けば、もう少し感銘を与える文章になるでしょう。

  2.  確かに冒頭はもう少し工夫すべきでした。
     原因究明ではなく、もっと別の観点から論じたほうがよかったかもしれないと今頃になって思います。若者の無関心については、政治的無関心から切り込んでいったのはまずかったですね…盲点でした。
     ありがとうございました。

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