◎質問者(文章執筆者)の性別 女
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年 23・大学四年生
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など) 大学院への出願書類
◎文章の提出先(受験する大学、会社など) 私立大学院
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/字数は500字以内に限られているので、あまり詳しいことが書けないと思いますが、足りないものはありますか。志望理由書になっていますか。
◎チェックしてほしい文章/
私は貴研究科で「日中関係が報道に及ぼす影響の日中の比較研究」をしたいと考えています。大学では、私は日本語を専攻していますが、日本語を習う前は、私は中国メディアの影響で日本に対して悪いイメージを持っていました。しかし、大学で日本のことを学び、日本人と接触することにより、中国マスメディアが作っていた「日本像」は現実とはかなり違うのだと思い知らされました。「どうしてメディアによって私の日本に対する印象がこんな違っていたかという疑問を抱えながら、私はマスコミと社会世論、中国のメディアへの政府規制、民衆政治とマスコミ論等のメディアと政治に関する書籍を読み、関心を持つようになりました。そして、日本人と中国人の間における誤解を少しでも和らげられるように、微力ながらも、自ら実証研究をやりたいと思いました。
貴研究科では国際関係研究科として、アジア太平洋地域を多様な角度から観察・分析することのできる研究システムがあり、「プロジェクト研究」を中心に「共通基礎科目」、「専門基礎科目」、「発展科目」等の講座も受講できると聞き及んでいますので、貴研究科に出願させていただきました。
管理人回答:足りないものはないと思いますが…。
>足りないものはありますか。志望理由書になっていますか。
足りないものもないと思いますし、一応、志望理由にはなっていると思います。
しかし、「日中関係が報道に及ぼす影響の日中の比較研究」という研究タイトルと、その後の説明の内容が対応していないように感じます。
その後の説明の内容は、中国の報道が中国人であるあなたにどのような影響を及ぼしたかという話です。「日中関係が報道に及ぼす影響」というのは、話が逆でしょう。
もちろん、二国間関係が、その両国の報道に影響を及ぼすことはあるでしょうが、あなたの説明はそれとは違います。
また、大学院での研究は学問です。「日本人と中国人の間における誤解を少しでも和らげられるように、微力ながらも、」何かをするというのなら、それは国際交流活動など何らかの実践活動のはずですから、学問とは別のことでしょう。実証研究という言葉を勘違いして使っているような印象です。
回答ありがとうございました。
アドバイスによって、書き直しました。
もう一回、見ていただきますでしょうか。
私は貴研究科で「政治事件に関する日中報道の比較研究」をしたいと考えています。大学では、私は日本語を専攻していますが、日本語を習う前は、私は中国メディアの影響で日本に対して悪いイメージを持っていました。しかし、大学で日本のことを学び、日本人と接触することにより、中国マスメディアが作っていた「日本像」は現実とはかなり違うのだと思い知らされました。「どうしてメディアによって私の日本に対する印象がこんな違っていたかという疑問を抱えながら、私はマスコミと社会世論、中国のメディアへの政府規制、民衆政治とマスコミ論等のメディアと政治に関する書籍を読み、関心を持つようになりました。そして、大学院に進学し、自ら実証研究をやりたいと思いました。
貴研究科では国際関係研究科として、アジア太平洋地域を多様な角度から観察・分析することのできる研究システムがあり、「プロジェクト研究」を中心に「共通基礎科目」、「専門基礎科目」、「発展科目」等の講座も受講できるので、私の研究も国際関係からの面だけでなく、政治制度やメディアなどの多方面からできると思いますので、貴研究科に出願させていただきました。
管理人回答:どうも問題設定が違うように感じます。
何を、「もう一回、見ていただきますでしょうか。 」と希望なさっているのか判りませんが、文章を読む限り、どうも研究に関する問題設定の仕方がピントはずれではないかと感じます。
大変失礼ですが、中国でマスメディアに対して政府(中国共産党)の規制がかかっているのは、日本やその他の国では周知のことですし、中国でもそれを知っている人は今、多いでしょう。あなたもそれに気づいたのでしょう。
つまり、「どうしてメディアによって私の日本に対する印象がこんな違っていたかという疑問を抱えながら、」とお書きですが、あなたは経験的に、それが中国のマスメディアの偏った報道のためであり、それは中国政府(中国共産党)の規制のためだとすでに知っているのでしょう?
ある国のメディアが国民に与える影響の話と、政府の規制との関係などそのメディアのあり方の話を混同しているように思いますが。
「日中報道の比較研究」ということですが、基本的には(建前としては)政府による規制のない日本と、それがある中国という比較は可能でしょう。しかし、そもそも国の歴史も社会・経済のあり方も国民感情も、第三国など他国との関係も違うのですから、どう比較するのか、正確な比較などできるのか?という疑問があります。
「日中報道の比較研究」というのが、単にそれを通して、同じ事実がどうして両国で異なって理解されるのか、その原因を明らかにするという意図なら、前述のようにすでに答えは出ているのではないですか?それをもっと正確にしたいというのなら、比較などより、中国での報道規制そのものを研究するべきなのではないですか?
細かなことを言えば、研究する報道の内容を政治に限定する必要もないでしょう。
なお、念のため断っておきますが、管理人は決して政治の話をするつもりはありませんし、ここで中国政府や中国共産党の批判などをするつもりもありません。日本の政府がメディアに対して影響力を駆使しようとはしていないと言うつもりもありません。