◎質問者(文章執筆者)の性別/女性
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/英米語学科の一年生・19歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/2年次編入の出願理由
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/4年制大学二部英米学科
◎チェックしてほしい文章/
二年次編入の出願理由 文字数の制限なし
グローバルに活躍できる人間になるには何が必要であるかを考えたとき、私は、語学が堪能であること以外には何も思い浮かばなかった。語学力向上を第一に考え、現在在籍している英米語学科に入学し勉学に励んできたが、 この考え方を変えるきっかけとなった出来事が外国から来た留学生との会話だった。私の勤めているアルバイト先には数人の留学生が働いており、母国の生活や日本とは異なる教育制度の話を聞いたり、逆に日本について聞かれたりする機会があった。今まで知ることのなかった他国の、日本とは異なる文化や社会について直接聞くことができ、より深く知りたいと思った反面、日本についての質問に答えることが出来なかった際に自分の知識が不十分であることに気が付いた。そして、国際人であるためには何が必要かをもう一度考えたとき、語学力だけでなく、他国の文化・社会、そして日本についての理解も重要であるということを実感した。
しかし、在籍大学では語学の分野に対して日本に関する知識と英語圏の社会や経済について専門的に学べる科目が少数であること、また、時が経つにつれ周りの学生との語学に対する意欲の差を感じるようになった。その際、貴学を訪れ、学生さんの語学に対する高い意欲、そして専修語学である英語の専門知識や実践能力を段階踏んで体系的に学び、日本語の文法や音声、歴史、経済、思想、といった細部にわたってより深く学ぶことのできる講義、異国の歴史、経済をそれぞれ専門的に学ぶことのできる講義が多彩であることが非常に魅力であると感じた。また、夜間に時間割が組まれることで空いた時間を利用し様々な職種のアルバイトに挑戦でき、効率よく社会経験を積むことができる。社会人の方も通っておられるため、幅広い年齢層の方たちの意見や考え方を交えた活発な論議、共に席を並べることによって明確な目的意識を持ち、勉学に励むことができると考えている。
入学後は、専攻語学である英語、自国と英語圏の文化、社会についての基礎・専門的な知識を得て、さらに、自由選択語学では中国語を学び今起きている問題についての見聞を広げていきたいと思っている。3年次からは英語圏文化文学コースに属し、在籍大学や貴学でのそれまでに得た知識もとに、各国の文化、歴史的背景を踏まえたうえで異なる言語を用い、自分の意見を的確に発信していくことができるよう日々努めていきたい。また、互換制度を活用し、他大学の授業や交流を通して積極的に視野を広げていきたいと思ってる。貴学での幅広い経験をもとに、日本人としての自己同一性を持ちつつ異なる文化や価値観への理解や教養を備え、世界基準で物事を考え意見を発信する国際人として広く活躍できるようになることが私の目標である。以上の点から、貴学への進学を志望する。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
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管理人回答:なぜアルバイトの話が要るのですか?
あなたは、今の大学では英語の勉強はできても、英語圏の文化や日本の言葉や文化について学べないと考え、編入希望先大学ではそれが可能だという理由で、編入を望むのでしょう?それが建前であっても本音であっても同じことですが、それならなぜ、「様々な職種のアルバイトに挑戦でき、効率よく社会経験を積むこと」など、望むのですか?なぜ、そんなことを理由にあげるのですか?
わざわざ今、在籍する学部学科から、同じ系統に属する学部学科に転学しようと言うのですから、アルバイトなどの話を持ち出すのは、不自然でしょう。もちろん、何か経済上の理由があってアルバイトもしなければならないのなら、そのことを素直に書くべきでしょう。それをせずに、アルバイトの話を持ち出すから、たとえば「あれこれ言っているが、ほんとうに真剣に学ぶ気があるのか?単に、大学のブランドを変えたいだけではないのか?」と見られても仕方ないでしょう。
似たような視点から言うと、では、その在籍大学で語学学習でどの程度の実績をあげたのか?という疑問も出てきます。今の大学で、語学学習に関して語れるほどの実績もないのなら、結局、「うちの大学に来ても同じ」と見られる可能性もあるでしょう。