◎質問者(文章執筆者)の性別/男
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/28歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/求人応募に必要な書類のひとつ
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/求人先
◎チェックしてほしい文章/
題:ノーマライゼーションへの挑戦
本文
ノーマライゼーションは、障害者を支援していく上で大事な理念であると共に、それを達成するために支援者が挑戦し続けなければならないものである。
ノーマライゼーションの理念を達成するという目標に向かうためには、人それぞれ違っているということをまず理解しなければならない。
ノーマライゼーションという理念は一つだが、障害者は1人ではない。支援が必要な障害者は沢山いて、障害はそれぞれ違いがあり、性格もそれぞれ違いがある。
支援員もまた人それぞれで、支援の仕方や関わりの仕方もそれぞれ違いがある。
その上で、それぞれに合う支援とは一体どういうものなのか。支援員は考える必要がある。そして考えた結果を支援に活かし、行動に移すことで障害者は成長の可能性を得る。だがそれで終わりではない。支援に限りはないのだ。障害者をさらにノーマライゼーションに導くために出来ることはなんなのか。考える、だけでなく、考え続けていく必要がある。そして考え続けながら、行動に移して行く。考え続けること、行動に移すこと、これらふたつのことに挑戦する、挑戦し続けていく。
この挑戦が、ノーマライゼーションの理念を達成するために必要なのである。
例えば障害者が就職を目指し、就労移行支援を受け、就職出来たとする。その時点で支援員が満足し支援をやめたために、障害者は職場に定着出来ず辞めてしまう、ということも起こり得る。
そうならないために支援員が職場定着の支援をする。支援を考え続け、行動に移し、挑戦するということがこれである。
全ての障害者支援に携わる人間が、挑戦を続けることでノーマライゼーションは達成されていくと私は確信している。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/文章で違和感を感じる部分はあるか
◎質問したい事柄/違和感を感じる部分を直していただきたいです。
管理人回答:ノーマライゼーションとは何だとお考えなのでしょう?
>文章で違和感を感じる部分はあるか
⇒「障害者をさらにノーマライゼーションに導くために出来ることはなんなのか。」
「障害者をノーマライゼーションに導く」とは、いったい何のことなのでしょう?ノーマライゼーションをどういう意味の言葉だとお考えなのか、社会一般の理解とは違うのではないかと感じさせる記述です。
管理人は、ノーマライゼーションとは、障害者と健常者が区別なく生活することのできる社会のありよう、また、それをめざす活動のことだと理解しています。この管理人の理解が正しいとすれば、「障害者をノーマライゼーションに導く」という言い方は、明らかに変です。
要するに、妙に格好をつけた小難しい表現をしようとするから、自分で書いていることの意味を見失っているのです。冒頭の一文、
>ノーマライゼーションは、障害者を支援していく上で大事な理念であると共に、それを達成するために支援者が挑戦し続けなければならないものである。
にしても、「ノーマライゼーションは」「それ(つまりノーマライゼーション)を達成するために支援者が挑戦し続けなければならないもの」だという、訳の判らない文章になっています。
>ノーマライゼーションの理念を達成するという目標に向かうためには、
というのも、単に「ノーマライゼーションを実現するためには」と書けば済むことです。重要なのは理念の達成ではなく、実際にノーマライゼーション社会を実現することでしょう。
ノーマライゼーションへの挑戦という題だけが示されていて、どういうところへの就職(応募)なのか、詳細不明ですので的外れな指摘かも知れませんが、書かれていることは、ノーマライゼーションを考える上でごく当たり前の理想論、抽象論、しかもそれをひねくり回して判りにくくしているだけの文章でしかありません。誰でも言うこと、誰でも考えることです。筆者の考えや覚悟が示された文章だとは思えません。