◎質問者(文章執筆者)の性別/男
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/25
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/志望動機
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/心理学専攻
◎チェックしてほしい文章/全体にまとまりがあるか。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/言葉使いや内容から、動機がうすくないか、簡潔に言うことが出来る個所があるか。
◎質問したい事柄/相手に動機がつたわっているか。
「志望動機」
私は貴校の人間科学部3年時編入を強く志望します。理由は二つあります。
まず一つ目、心理学について多くのことを学び、自分を取り巻く環境から生まれる「なぜ」と言う感情。相手の行動と発する言葉を聞いた時に、私はどう思うのか。そこで相手を受け入れることができるのか、今後相手と分かり合うためのコミュニケーションスキルや、その状況を乗り越える能力を養っていきたいと思います。
そして二つ目は、今後の人生をより良く生きるために役立てたいと思います。
心理学を学びたいと思ったきっかけは、今から3年前、希望に胸を膨らませ大学生活を送るなかで、ウイルス性の病気が原因で、1カ月の入院を強いられた時、もう私の人生は終わったと思いました。「どうして私なのか」「何故」という疑問ばかりが浮かび、失意のどん底でした。悲観的な考え方から益々嫌なことを引き込んでいたように思います。事態を受け入れることが出来ませんでした。性格的な原因もあるのかも知れません。書いてあることや、人から聞いたことのその一部分を取り上げてストーリーを作ってしまうところがあります。それも最悪な状況を考えていました。客観的に自分自身をみることも出来ず、生活環境や私の性格も複雑に絡み合ってなかなか問題から抜け出せなくなっていましたが、焦る気持ちが有る中で、時の経過とともに、何か始めなければと、次へのステップを踏み出しました。そんな心の変化から心理学に興味を持ち、その道のスペシャリストの元、自分の都合を最優先に学んでいける貴校で詳しく学んでいきたいと思います。そして今後の人生の役に立てていきたいと考えています。以上の理由で、私は人間科学部3年時編入を志望致します。
管理人回答:かなり厳しいです。
>言葉使いや内容から、動機がうすくないか
⇒余計なことかもしれませんが、まず1点。
心理学系を志望する人に多いのですが、心理学という学問を倫理・道徳か処世訓、対人関係改善のためのノウハウなどと混同していることが、よく見られます。あなたも、それに近いといわざるを得ません。
もちろん、それが悪いという訳ではありませんが、心理学を教える側からすると、「またか…」という印象でしょう。
2点め。動機が薄いとか薄くないとかいう問題ではなく、具体性が足りません。だから、説得力がないのです。言い換えると真実味がないのです。
たとえば、ウイルス性の病気とは具体的に何なのか、それを明示しないと「ほんとうかな?」という印象です。
「書いてあることや、人から聞いたことのその一部分を取り上げてストーリーを作ってしまうところが」あると言うことですが、ではこの病気の場合は具体的にどうだったのか、それを書かないとあなたの苦悩が理解できません。
志望理由の最初の点についての記述も独り善がりで説明が不足もしくはいい加減です。
添削ありがとうございます
アドバイスを戴き書き直しました。最初の志望理由がまだ説明不足でしょうか。
再度添削お願いいたします。
私は貴校の人間科学部3年時編入を強く志望します。理由は二つあります。
まず一つ目、私達を取り巻く環境の中で生まれる疑問で「なぜ」と言う感情。相手の行動と発する言葉を聞いた時に、どんな気持ちになるのか。その気持ちで相手を受け入れることができるのか。どうしたら相手と分かり合う時がくるのか。そういう状況を乗り越えられる様になるために、心理学を深く学びたいと思います。そして二つ目は、今後の人生をより良く生きるために役立てたいと思います。
心理学を学びたいと思ったきっかけは、今から3年前、希望に胸を膨らませ大学生活を送る中で、「扁桃炎」が原因で、高熱が続き最後には唾液すらも喉を通らなくなり、兄に付き添われ大学病院へ行った時には鼻から喉にかけて白い膿がビッシリ詰まる状況で、医者からは「これは酷い」直ぐに入院する様に言われました。私は「これは酷い」の言葉に反応してしまい、1カ月の入院を強いられた時、もう私の人生は終わったと思いました。「どうして私なのか」「何故」という疑問ばかりが浮かび、失意のどん底でした。悲観的な考え方から益々嫌なことを引き込んでいたように思います。事態を受け入れることが出来ませんでした。性格的な原因もあるのかも知れません。考えすぎることが多くそれも最悪な状況を考えていました。客観的に自分自身をみることも出来ず、生活環境や私の性格も複雑に絡み合って中々、問題から抜け出せなくなっていましたが、焦る気持ちが有る中で、時の経過とともに、何か始めなければと、次へのステップを踏み出しました。そんな心の変化から心理学に興味を持ち、その道のスペシャリストの元、自分の都合を最優先に学んでいける貴校で詳しく学んでいきたいと思います。そして今後の人生の役に立てていきたいと考えています。以上の理由で、私は貴校の人間科学部3年時編入を志望致します。
管理人回答:あまり変わりません。
まず、志望理由の最初の点についての記述も独り善がりで説明が不足もしくはいい加減だと指摘した部分ですが、何も変わっていません。思わせぶりな、思い入れたっぷりな文章を書けばアピールできると思っているのなら、大間違いです。まず、相手にわかりやすい文章を書くことです。
次に、扁桃腺炎で「もう私の人生は終わったと」思うというような人物を、大学はとうてい評価しないでしょう。自分の性格もあるかもしれないがとお書きですが、それは性格の問題もあるのでしょうが、それ以前に医者の話をほとんどまともに聞いていないという他ありません。扁桃腺炎で死ぬ人などいないでしょうし、適切に治療すれば問題なく治る病気でしょう。
大学受験を前にしていた、という時期ならそういう絶望感を持つこともあるでしょうが、すでに大学に入学しているのに、たかだか1カ月の入院を強いられただけで人生は終わったなどと考えるのは、とてもまともな話とは思えません。
そういうふうに言われるだろうから、扁桃腺炎と書かずに「ウイルス性の病気」と書いたのだということかも知れませんが、それなら要するに材料が悪いのです。
添削ありがとうございます
もう一度考え直します。ありがとうございます。