◎質問者(文章執筆者)の性別/女
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/21歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/特別支援教育専攻科の進学論文
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/大学専攻科
◎チェックしてほしい文章/
テーマ:障害児教育の教員として、保護者の障害受容に対してどのような支援を行なうことが大切であると思うか。あなたの考えをまとめなさい。
保護者の障害受容には、様々な心の葛藤があり、長い時間要するものである。保護者の子育ての困難さや不安感などに共感し、気持ちを受容的に受け入れ、保護者の願いに気づき、自分の子どもの障害を認め、受け入れることができるように支援することが大切である。
そのために、保護者に対して教育相談の機会を与えることが必要である。保護者の中には、誰にも相談することができず、一人で抱え込んでしまうこともある。なので、特別支援教育のセンター的機能を担う特別支援学校などで保護者に対して教育相談窓口などを設けて、保護者が気兼ねなく相談に来ることのできる環境を作る。また、それでも来づらいという保護者に対しては、教員がその保護者の家に出向き相談を受ける訪問相談などをする。
そして、教育相談では、教員は保護者の悩みや気持ちに共感し受容することが重要である。保護者の人生や生活を尊重しながら通じ合い、共に子育ての在り方を探っていこうという気持ちで教育相談を行なうことが大切である。
また、保護者に正しく障害について理解してもらうことで、少しでも障害受容の手助けになる。そのために、情報提供の支援も必要である。教育相談の際に、「障害とはどのようなものなのか」「どのような支援があるのか」など、障害や特別支援教育の情報を逐一提供することで、保護者の不安や負担を少しでも軽減させたい。
このように、教育相談や情報提供の支援を行うことで、少しでも保護者の障害受容の手助けになれば良いと考える。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
・文章構成に違和感がないか
・論旨展開でおかしなところはないか
管理人回答:結局、基本や原則を述べているだけです。
>論旨展開でおかしなところはないか
管理人は、専門家ではありませんので、的外れな指摘かも知れませんが、障害児の保護者が子の障害を受容することも、それを支援する教員も保護者の気持ちに共感し受容することも、障害児教育とか特別支援教育の常識、基本中の基本ではないですか?その基本を問われているなら、それでいいのですが。
その点はさておき、論旨展開も文章構成も妙です。
まず、「教員として」保護者の障害受容にどんな支援が重要かと問われて、第一に、特別支援学校などに教育相談窓口を設ける、などと制度や仕組みのことを言うのはおかしいでしょう?
次に訪問相談をあげていますが、その訪問相談についても、また「保護者の悩みや気持ちに共感し受容することが重要」と、最初と同じことを述べています。
個々の文章表現もおかしな点が散見されますが、ここではいちいち指摘しません。言えるのは、文字数を増やすためか、それらしく見せるためか、不要な同じ話、同じ主張、同じ表現や言葉が繰り返されて、読みづらく、論旨が取りづらく、我慢して呼んでみると、結局最初に指摘した通り、なるほどと思わせるようなことは何も書かれていないのです。