大学国際系学部編入学志望理由書 質問者/まる

◎質問者(文章執筆者)の性別/女
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/19歳 短大2年
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/ 志望理由書
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/ 大学国際系学部
◎チェックしてほしい文章/
 私は将来NGOで働き、世界の発展途上国や紛争地域の問題解決に取り組みたいという目標がある。時代の流れによって今日の国際協力の場は様々な形に細分化されつつあるが、その中で重点的に取り組みたいと考えているのが、紛争地域における平和構築支援である。
 そのきっかけとなったのは中学校の修学旅行でボスニア・ヘルツェゴビナ大使館を訪問したことだ。そこで95年まで続いたボスニア内戦の様子を記録したビデオを見て強いショックを受けたのを覚えている。映像の中では首都サラエボでの戦時中の様子が映し出されており、私たちと同じぐらいの子供たちが毎日銃弾から逃れ生活している悲惨な様子があった。ボスニア内戦はその後、ディトン和平合意により一応の終結を迎えたが、戦争が一般市民に残した傷跡は深く、依然として難民や地雷問題といった課題を抱えているという話を大使から伺った。その出来事をきっかけに普段の生活の中でも今まで以上に国際情勢に関心を寄せるようになった。進学するにあたって、幼少の頃から好きだったデザイン方面へ進むことを選んだがJICA主催の国際交流イベントやボランティア活動への参加をきっかけに、やはり国際貢献に携わる仕事に就きたいと再び強く思うようになり、それらの実現の為にはグローバル化する社会の中で起きている現状をより踏み込んで理解し、国際協力の場で強みになる専門的な知識や言語能力を十分に習得することが必要であると思い、貴校の〇〇学部への編入試験を受けることを決意した。
 現在、地域紛争の特徴として一般市民への関与が増大していることが問題となっている。第1次世界大戦では一般市民の死傷者が全体の5%に過ぎなかったが、1990年代に入ってからは80%もの一般市民が犠牲になっているといわれている。平和構築支援の活動はすでに起こってしまった紛争への緊急人道支援のみで終わらせるべきものではない。ボスニア大使館で見たビデオの中の子供たちのような一般市民への被害を一人でもなくすためにも、紛争の勃発は未然に防がなくてはならないのだ。ボスニア・ヘルツェゴビナをはじめとした地域紛争の根本的要因は民族・宗教の対立や貧困といった経済的要因などが挙げられている。私は貴校でそれらの紛争の要因にどう対処していけばいいのかといったテーマを中心に深く学びたいと思っている。
 貴校の〇〇学部は国外への実習を必修科目としており、ただ単に海外に行って国際協力の現場を見て終わるといったカリキュラムではなく、事前学習、実習、事後学習の3つの徹底したプロセスを立てており、実習で学んだことをより将来の国際協力の場で生かすことが出来るのではないかと思っている。また貴校の教授の方々は実際に海外の発展途上国といった現場での経験をもつプロであり、そういった方々から現地での体験や知識を講義を通して直接聞ける機会に恵まれているのは〇〇学部ならでは素晴らしい特色であると思う。
 私は以上の理由から貴校の〇〇学部への編入学を希望する。

◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/ ・志願理由書としてきちんとした文章構成がされているか。また表現のおかしい所や誤字などありましたらアドバイスをお願いします。

“大学国際系学部編入学志望理由書 質問者/まる” への1件の返信

  1. 管理人回答:一応、志願理由書には、なっています。

    >志願理由書としてきちんとした文章構成がされているか。
    >また表現のおかしい所や誤字などありましたらアドバイスをお願いします。

    誤字のチェックなどご自分でなさってください。自分で読み返せばよいことです。
    管理人もよく誤字脱字をやらかします。他人の誤字のチェックまでできません。

    そんなことより、もう少し素直に、自分の普通の言葉で書くことをお勧めします。格好をつけようとしているためか、賢く見せようとしているためか、あるいは文字数を増やそうとするためか、使い慣れない言葉を使って、かえって文意が理解しにくくなっています。間違いとまでは言えないまでも、ややこしくしているだけの表現や、明らかな誤用もあります。たとえば、

    >私は将来NGOで働き、世界の発展途上国や紛争地域の問題解決に取り組みたいという目標がある。
    ⇒単に「問題解決に取り組みたい。」と言うほうが明快で、強い印象です。

    >時代の流れによって今日の国際協力の場は様々な形に細分化されつつあるが、その中で重点的に取り組みたいと考えているのが、
    ⇒すでに、「世界の発展途上国や紛争地域の問題解決に取り組みたい」と述べているのですから、こんな話は余計です。紛らわしいだけです。

    >そこで95年まで続いたボスニア内戦の様子を記録したビデオを見て強いショックを受けたのを覚えている。
    ⇒この話を強調したいのなら、「憶えている」などというワンクッション置くような表現はマイナスです。単に「強いショックを受けた。」で十分ですし、そのほうが文脈から言っても自然で、動機として強調されます。

    >現在、地域紛争の特徴として一般市民への関与が増大していることが問題となっている。
    ⇒単に一般市民の被害が増えているということなのに、「関与が増大」などという、訳のわからない表現を用いているため、かえって文意がとりづらくなっています。これは明らかに関与という言葉の誤用です。

    ともかく、もって回ったややこしい表現を避けて、もっと素直に書くことです。他にもたくさんあります。と言うより、全体がそういう格好をつけたような、そしてかえって判りにくい表現だらけです。

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