大学入試志望理由書 質問者/ゆっち

◎性別/女
◎学年/高3
◎文章の用途/大学入試推薦
◎文章の提出先/国公立農学部
◎チェックしてほしい事柄/①志望理由書としての説得力
②文の構成

◎チェックしてほしい文章/
(この大学、学部学科を選んだ理由、学業への抱負など。800字以内)

私が貴学の農学部****学科を志望する理由は、日本の食糧自給率が低下していることに危機を感じており、安定した食料の供給に貢献できるような研究をしたいからです。
このように考えるきっかけとなったのは、高校1年のときに読んだ、アグネス・チャンさんが書かれたある新聞記事でした。その記事には、「日本は食料の輸入大国であるが、その食料には多くの水が使われており、水の輸入大国でもある」という文章がありました。(2008年2月24日朝日新聞)この記事に興味を持ち、自分なりに調べていく中で、世界の水資源にまで影響を及ぼしている日本の食料自給率の低下は、日本の最も重要な課題であると考え、自らその解決に携わりたいと強く感じました。
農学は、自然科学にも社会科学にも広くまたがった学問であり、また常に変化する自然を相手とするので、その時々の状況に適した判断をしなければなりません。そのためには、ただ知識を頭に入れるだけではなく、実際に作業を通して身につけることが必要だと考えています。貴学の****学科は農場が教室のすぐ隣に位置しており、特に農業実習を重視したカリキュラムであることに大変魅力を感じました。
私は貴大学で、さらには大学院に進学して、社会に役立てるような作物生産技術の開発と食料自給率向上に力を尽くしたいと思います。最前線で研究に取り組む先生方のもとで学び、併せて充実した農業実習などの授業を通して、農業に取り組むべき姿勢についてしっかりと学ぶことが出来ると確信し、貴学を志望いたしました。

“大学入試志望理由書 質問者/ゆっち” への3件の返信

  1. 管理人回答:あまり説得力は感じません。

    >志望理由書としての説得力

    管理人はあまり説得力は感じません。一応、形にはなっていますが、それだけです。
    食糧自給率の低さ、日本の食糧自給率の低下と、作物生産技術の開発がどう結びつくのか、その点が曖昧です。日本の食糧自給率が低下しているのは、作物生産技術が低いからですか?ご自身、「農学は、自然科学にも社会科学にも広くまたがった学問」だというのですから、そのあたりにもう少し考察があってしかるべきでは?
    もちろん、考えてみた結果、ご自身が農学研究に取り組みたいということと、食糧自給率の話を結びつけることに無理があるという結論になる可能性もあるでしょうが。
    また、おっしゃる通り、農学というのはあまりに広範囲にわたるものですから、もう少し、自分のやりたいことと、それをやりたいと思うようになった動機を、絞り込むほうがいいでしょう。

    >文の構成

    一応、形にはなっています。
    余計なことですが。
    アグネス・チャンの話などもっと短縮して、「自分なりに調べ」たということを、もう少し書くべきでしょう。

  2. 志望動機についてですが、やはり新聞を引用すると長くなってしまうため、もう一つのきっかけがあるので、そちらを書いてみました。前回のものと内容は大きく変わってしまいましたが、再度添削をよろしくお願いいたします。(前回書いた作物生産技術が、土壌生物による作物生産のことです)》》》

     私は、地球に優しい農業に貢献できるような土壌生物の研究をしたいと考えており、貴学の農学部生物生産学科を志望いたします。
     私は高校1年の生物の授業で、根粒菌とマメ科植物の相利共生の関係が、緑の肥料として農業分野で使われていることを学び、土壌生物に興味を持ちはじめました。一方で、現在使われている肥料のほとんどは窒素肥料であり、その生成には多くの化石燃料が必要とされていること、また窒素肥料自体が水質汚染などの環境問題に大きな影響を与えていることも知りました。これからは消費者にはもちろんのこと、地球にも優しい農業がますます必要とされると思います。私は、土壌生物によって農作物の生育を手助けすることで、化学農薬や化学肥料の使用量を減らせるような研究をしたいです。貴大学の「美しい地球持続のための全学的努力」という理念は私の理想とする農業のあり方で、大変魅力を感じました。
     また、現在国内では食料自給率の低下が大きな課題となっていますが、単に生産者の問題なのではなく、消費者の意識にも問題があると思います。私は研究に励む傍ら、生産者と消費者をつなぐ者として、学校などの場を利用して、国内作物に対する意識を高めていけるような活動もしていきたいです。貴学の生物生産学科は特に農業実習を重視したカリキュラムであり、キャンパスを訪ねた際に見せていただいた農場で、食料生産の過程を学ぶための土台をしっかりと築けると感じました。
     私は貴大学で、さらには大学院に進学して、社会に役立てるような研究に力を尽くせるよう、努力していきたいと思います。最前線で研究に取り組む先生方のもとで、農業という学問に取り組むべき姿勢についてもしっかりと学ぶことが出来ると確信し、貴学を志望いたしました。

  3. 管理人回答:なぜ、食糧自給率の話にこだわるのですか?

    最初のものより、格段に良くなりました。
    ただし、食糧自給率の話の前までです。

    なぜ、そんなに食糧自給率の話にこだわるのですか?
    志望先大学の「農業実習を重視したカリキュラム」とやらに、結び付けようという狙いなら、そんなことをする必要はまったくないと、管理人は考えます。大学は、できるだけいろいろな希望の幅広い志願者を集めるために、あらゆることをPRするのです。そのすべてに自分は適している、などと書くのは、要するに、自分なりのやりたことが何もない、ということの裏返しになります。
    今、志望先大学の「農業実習を重視したカリキュラム」とやらに、『結び付けよう』という狙いならと、書きましたが、率直に言えば、それはほとんど迎合というものです。

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