◎質問者(文章執筆者)の性別/女
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/32歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/社会人入試用の志望動機(1200字程度)
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/市立 看護専門学校
◎チェックしてほしい文章/
「社会人としての、活動や経験、志望動機などを含め1200文字以内」
貴校を志望とした理由は、国家試験合格率の高さから教育の質が高く、学生の看護を学ぶ意欲の強さの表れであると感じたからです。
また、費用の面からも集中して看護に必要な知識と技術の修得に励めると考え志望致しました。
私は子供の頃から看護への強い関心を持っていました。
祖母がメニエール病のめまいで頻繁に嘔吐しており、両親が共働きであったこともあり祖母のお世話は私の務めでした。そして、祖母が楽になるように考え、症状が出た際はできるだけ傍らにいるようにしていました。その経験から自然と看護に関心を持つようになったのです。
高校へは看護学校進学コースのある学校へ進学し勉強に励んできました。
在学中に5日間の看護体験へ参加した際に、高齢者施設で右半身麻痺女性の食事介助と口腔内清掃、清拭などを体験させて頂く機会がありました。
その体験から、看護師の知識を得て不自由な方の手助けをしたいという気持が強くなり、特に老年看護に進むことを考えるようになりました。
そして、高校3年生の12月に看護学校入学が決まったのです。
しかし、実家の倒産から入学費の工面が難しく、奨学金のみで賄うことも困難であることから苦渋の思いで社会人として自立致しました。
それでも看護の道を諦めきれず、何度か受験に挑戦致しましたが残念ながら入学には至りませんでした。
昨年10月まで、札幌にある建築会社で企画営業に携わって参りました。
卒業当時は接客の仕事を希望しておりましたが、社会人に必要な資格やマナーが不足しており清掃作業員から基礎を学ぶこととなりました。
仕事は屋外での体力仕事が中心で、特に冬の寒さに耐えられず辞めたいという弱い気持ちも生まれました。しかし、辞めても同じことの繰り返しだと思いやり抜くことを決めたのです。
仕事にも慣れ社会人に必要な能力や知識を身についた頃から、機会を見つけては様々な企画を提案していきました。
その結果、仕事への真剣な取り組みを評価され勤務3年目からは不動産部の企画営業としての実務に就きました。
その中で、同僚との協調や接客態度、問題への対応などの多くを学びました。
新人教育を担当した際には年上男性からの反発を受けることもありましたが、頻繁に声を掛け柔らかい態度で丁寧に対応する事で、自分から歩み寄ることで円滑な対人関係を築けるのだと学びました。
私は13年間で、努力と継続力、協調性と柔軟なコミュニケーション力を得ることが出来ました。
今までの経験は、心の成長のために欠かせない年月だったのだと思います。
高校卒業当時に看護学校へ進学した場合、看護という仕事の厳しさに負けていたかもしれません。
しかし、今は人命に関わる厳しい世界で看護の専門家になる強い精神力が備わっています。
私は、貴校の教育のもとで粘り強く継続する力をもち、看護の専門家として立派に成長することを目標に学びたいと考えます。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/学校の求める趣旨(表題)に沿っているか添削をお願い致します。
また、修正した方が良い箇所を教えていただければと思います。
◎質問したい事柄/「◎◎の経験から看護師を志望する」という流れが適切なのでしょうか?あまり医療に関わらない仕事内容だったので、文章が趣旨とは違っているかもしれません。どう流れを作るべきかアドバイスをお願い致します。
お忙しい中恐縮ですが、何卒宜しくお願いいたします。
管理人回答:説明不足です。
>学校の求める趣旨(表題)に沿っているか添削をお願い致します。
一応、沿っているというか、沿おうとしているのは理解できますが、では、完全に沿っていると言えるかというと、そうは言えません。どちらかというと、沿っていません。
学校が、「社会人としての、活動や経験、志望動機など」を書けというのは、社会人入試の枠にふさわしく、看護に活かせる経験があるか、看護に活かせる活動経験があるかを問い、その説明を通して、説明能力をも見ようとしているからです。もちろん、看護に活かせるというのは、何も、看護や医療に関係する経験でないといけないという意味ではありません。どんな仕事、どんな社会人経験であっても、それが何らかの形や何らかの意味で、看護活動に活かせるものならいいのです。
その意味で、あなたのお書きになっているものは、肝心の社会人経験の内容が、よく理解できません。「建築会社で企画営業」なるものがどんなものかも判りませんし、その会社で、資格やマナーが不足しているから、「清掃作業員」をしたという話も、さっぱり理解できません。いったい、どんな会社かと思ってしまいます。
当然ながら、そういう社会人としての経験の内容が理解できませんから、それが看護に活かせるのかどうかも、よく判りません。
ひとつヒントを挙げるとすると、看護活動とはどんなものかを、よく考えることです。当たり前のことですが。
>修正した方が良い箇所を教えていただければと思います。
個々の修正で解決できるレベルの問題ではないです。
>「◎◎の経験から看護師を志望する」という流れが適切なのでしょうか?
実際の経験内容次第です。そういう流れにすれば、理解しやすくアピールしやすいなら、そうすれば良いし、そうでないなら、そういう流れにこだわる必要はないでしょう。
>あまり医療に関わらない仕事内容だったので、文章が
>趣旨とは違っているかもしれません。どう流れを作るべきか
>アドバイスをお願い致します。
先にも述べましたが、社会人としての経験が看護に活かせるかどうかは、直接看護に関係する仕事であったかどうかは関係ありません。学生とは違う、社会人ならではの経験があり、それによって、看護師としてやっていくのにふさわしい基本的能力や資質が、しっかり鍛えられているかどうかでしょう。
添削ありがとうございます。
はっきり駄目だと分かったので、もう一度はじめから書き直して見ます。
その際は、再度添削をよろしくお願いいたします。
再添削をお願い致します。
◎チェックしてほしい文章/
「社会人としての、活動や経験、志望動機などを含め1200文字以内」
貴校を志望とした理由は、国家試験合格率の高さから教育の質が高く、学生の看護を学ぶ意欲の強さの表れであると感じたからです。また、費用の面からも集中して看護に必要な知識と技術の修得に励めると考え志望致しました。
私は子供の頃から看護への強い関心を持っていました。
私が5歳になる頃から母が自律神経失調症で倒れるようになり、祖母もメニエール病で体調を崩すなど、病気に対し家族皆が不安を抱える環境におりました。
家族の病気が何なのかを知るために「家庭の医学」を読んだことから、病や看護、予防方法に関心を持つようになったのです。
そして、病気や怪我などで苦しむ方の手助けや家族の抱える不安を看護師となって支えたい、病気を予防する手助けをしたいという気持が強くなりました。
高校へは看護学校進学コースのある学校へ進み勉強に励んできました。
在学中の看護体験では、患者様やご家族が看護師へ体調の変化や不安を訴える場面に何度か立ち会い、看護の仕事は身体回復のサポートと心のケアの両面で重要であり、看護師となってからも患者様の期待に応える知識の習得が必要だと知りました。
そして、3年間しっかりと勉強に励んだ結果、看護学校への入学が決まったのです。
しかし、実家の倒産から入学費の工面が難しく、奨学金のみで賄うことも困難であることから苦渋の思いで社会人として自立致しました。それでも看護の道を諦めきれず、何度か受験に挑戦致しましたが残念ながら入学には至りませんでした。
私は、13年間建築不動産会社で社会人経験を積みました。
入社当時は進学コースからの就職のため、仕事に必要な能力が同僚に比べとても低かったのです。
それがとても悔しく、休日の殆どを独学に時間を充てました。
WordやExcelや簿記の資格14種類を取得し、仕事に必要な能力を身につけ仕事の範囲を広めた結果、一般事務から会社の企画運営に配属されました。
努力を惜しまず目標を持って学び続けたことが、社会人としての礎を築いたのだと思います。
また、仕事では受け持つ分野を越えた協力と責任が必要になることも学びました。
北海道の冬は水道凍結による漏水事故の発生が度々あり、賃貸管理部が当番制で事故処理担当を決めておりました。
しかし、深夜には担当者に連絡が付かないこともあり、その際は、家主から企画担当である私の携帯電話に連絡が入ることもありました。
担当分野に関係なく対応したことで、被害を最小限に抑えることで会社の信用にも貢献することができ、社会人として責任を果たせたと自信に繋がりました。
社会人として培ったことは、向上心を忘れず責任をもって仕事に取り組むということです。
そして今までの経験や心構えを生かし、命を支える看護の専門家として貢献するため貴校で教育を受けたいと思い、入学を志望致します。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
太字は書き直した部分です。
頂いたヒントをもとに、看護師は「健康を看護の専門的立場から支援する」のだと思い、その為に必要なことは「ホスピタリティー」「責任感」「向上心」ではないかと考え、改めて書いてみました。
以上のことが、表題に沿っているか添削をお願い致します。
何度もお手数をお掛けしてしまい恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。
管理人回答:おおむね結構だと思います。
タイトル通りです。
ただし、随所におかしな日本語やおかしな表現があり、それが、ただでさえ変則的な経歴もあってスンナリと理解しづらい文章を、余計に判りにくくしています。幾つか指摘します。
>貴校を志望とした理由は、
誤字ですか?誤字でないなら、なぜ「志望した理由は、」と書かないのですか?
>国家試験合格率の高さから教育の質が高く、学生の看護を学ぶ意欲の強さの表れであると感じたからです。
他の学生の意欲がどうこうという話は、あなたに直接関係ないでしょう。少なくとも、志望理由を述べるこの文章で、冒頭に書くようなことではないでしょう。
>また、費用の面からも集中して看護に必要な知識と技術の修得に励めると考え志望致しました。
学費がどうだから、どうだと言うのですか?もっと明確に書いてください。
>私が5歳になる頃から母が自律神経失調症で倒れるようになり、
これは素人である管理人の純粋な疑問です。自律神経失調症というのは、それでちょくちょく「倒れる」ような病気なのですか?それならいいのですが。
>高校へは看護学校進学コースのある学校へ進み~~
「高校は、」です。
>それでも看護の道を諦めきれず、何度か受験に挑戦致しましたが残念ながら入学には至りませんでした。
一度は看護学校に合格したが(そういう意味でしょう?)、経済的理由で看護学校進学を断念したという話なのですから、わざわざ受験に失敗した話を書く必要はありません。
>私は、13年間建築不動産会社で社会人経験を積みました。
同じことを言わせないでほしいと思います。「建築不動産会社」って何ですか?そんな業種はありません。不動産の売買や賃貸管理をする会社なら、そのように書くべきですし、マンション開発業者なら、そう書くべきです。建築業もやっているし、不動産管理などもする会社だというのであれば、ここで話題になっているのは不動産管理のことのようですから、建築の話など要りません。
>入社当時は進学コースからの就職のため、
読むものは、「進学コース」とは何のことだ?と思います。普通、進学コースと言えば、高校の大学進学コースのことだからです。そして以前の部分に戻って、「ああ、高校の看護学校進学コースのことか」とやっと判るのです。そういう読むものを戸惑わせるようなことを書いてはいけません。そもそも、看護学校進学コースであろうが何であろうが、不動産業務のことに詳しくなれる高校などほとんどないでしょうから、そんなことを書く必要もありません。不動産関係の専門学校出身者のことを言いたいのなら、それをはっきり書くべきです。
このへんでやめます。
ともかく、あらゆる部分に訳のわからない記述があります。
再添削ありがとうございました。
ご指摘頂いた箇所や、読み返して誤解を生む箇所などを修正致します。
とても勉強になりました、本当にありがとうございました。