◎質問者(文章執筆者)の性別/女性
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/18歳・高校3年
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/大学指定校推薦用の志望理由書
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/立教大学
◎チェックしてほしい文章/
○本校入学後、何をどのように学びたいのかを。600字程度で記入
私は、就職難や失業率の上昇などの社会問題を経済学の観点から学びたいと思い、貴学を志望しました。
私がそのような問題に興味を抱いたのは、「内定取り消し」という言葉をニュースで多々耳にし、自分の将来に不安を覚えたことがきっかけでした。また、失業率の上昇が犯罪発生率や自殺率を高めると聞き、一層経済学で社会を読み解く力を養い、より良い社会創りに貢献したいと思うようになりました。
そのために、まず貴学で経済学の基礎を学び、その上で実際に社会で通用する力を養いたいと考えています。そこで、貴学の企画講座やインターシップなどの実践的科目に大変興味を持っています。また、変動する社会に対応するために、幅広い視野と柔軟な思考を身につけたいと考えているので、多種多様な学問を学べるところに強く惹かれました。さらに、私は国際化が進む現代において、英語は必要不可欠なものと考えています。ですから、大学全体で英語教育に力を入れている貴学の学習環境で、ぜひ経済を学ぶと共に実践的な英語を学び、英語の発信力を養いたいと思っています。
私は、自らの興味次第で広く深く学べる貴学であれば、必ず自分の知的興味や関心を育てていけると感じています。大学生活を通して、主体的に社会の現状を学び見識を深めていく中で、まずは社会に通用する人間になりたいです。そして、多くの人が快適かつ幸福に安心して暮らせる社会とはどのようなものか、考えていきたいと思っています。
以上の理由で貴学経済学部経済学科を志望しました。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
志望理由書として成立しているか
日本語の使い方は適切か
改めたほうがよい表現はあるか
加えたほうがいいものがあるか
ぜひご指導お願いします。
管理人回答:大学の宣伝文句に合わせても意味がありません。
大学の固有名詞は要りません。
さて。
>志望理由書として成立しているか
⇒一応は成立しています。しかし、まったく説得力がありません。「就職難や失業率の上昇などの社会問題を経済学の観点から学びたい」と言い、「経済学で社会を読み解く力を養い、より良い社会創りに貢献したい」と言いながら、「多種多様な学問を学べるところに強く惹かれました」とか、「実践的な英語を学び、英語の発信力を養いたいと思っています。」とか、「自らの興味次第で広く深く学べる貴学であれば、必ず自分の知的興味や関心を育てていける」とか言うのは何なのですか?
要するに、大学側が入学案内やホームページであれこれ宣伝していることに、話を合わせているだけではないのですか?「主体的に社会の現状を学び見識を深めていく中で」とお書きですが、この志望理由そのものに、主体性がありません。
経済学で、より良い社会創りに貢献したいとまで、立派なことを言うのなら、それについてもっと詳しく書くべきでしょう。そういう話もなくて、「まずは社会に通用する人間になりたい」などと言うだけなら、結局最初の話は単なるお飾りにしか過ぎません。
>日本語の使い方は適切か
⇒用語や文法の面で、とくに問題はありません。
>改めたほうがよい表現はあるか
>加えたほうがいいものがあるか
⇒前記の通りです。