外国語大学中国語学部編入学志望理由書 質問者/しょうへい

◎質問者(文章執筆者)の性別/男
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/21歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/3年次編入学の志望理由書
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/東京外国語大学中国語学部
◎チェックしてほしい文章/
編入学希望理由及び履修コースの選択理由、入学後の学習計画(2000字)

私は幼いころから中国という国に対して非常に興味を持っていた。漢字だけを使う国とはどんな国なのか、13億人の人口を抱える国とはどれほどの活気があるのか、常に想像してきた。しかし、一方でメディアの中国批判の報道を見て、中国に対して悪い印象も持っていた。そして、いつかは本当の中国を知りたいと思っていた。高校生では中国を訪問できる機会に恵まれ、実際に自分の目で中国を見ることができた。そして、メディアの報道する中国と、実際の中国は大きく異なっていることに気がついた。私は日本に帰国してから、もっと中国のことが知りたい、良い中国も悪い中国も見てみたいと思うようになり、中国留学を決めるに至った。
私は上海外国語大学、中国語経済貿易学科に在籍し、今までの約2年半の間、中国の上海で暮らしてきた。留学当初は中国には反日感情を持つ人が多く、人ごみの中では日本語を話すのも危ないと思っていた。しかし、私が中国で暮らしてきた間、そのような中国人の反日感情を感じることは一度もなかった。むしろ、日本人に友好的な中国人のほうが多かった。彼らはアニメや漫画などの日本文化を愛し、熱心に日本語を学び、毎週のように日中交流会を開き、積極的に日本人と関わろうとしていた。中国人の友人も家族のように私に接し、自宅に招いて食事を御馳走してくれた。そして、私の健康を気遣ってくれ、困ったことがあればすぐ駆けつけて助けてくれた。また、中国国内を旅行した際も、地元の人がお茶を御馳走してくれたり、道に迷った私を車で目的地まで送ってくれたりした。中国人は初対面であることに関係なく、例え日本人であっても、優しく手を差し伸べてくれる人々なのだと感動した。このように、中国での留学経験を通して、一般の中国人には反日感情はないに等しく、むしろ、日本人に友好的で優しい人が多いのだと知ることができた。
しかしその反面、昨年には尖閣諸島漁船衝突事件が起こり、中国政府は日本政府と対立する姿勢を示してきた。中国人の優しさに触れながら生活してきた私は、国と国との関係が冷え切った状態であることにショックを受けた。そして、個人レベルでは親日の中国が、政府レベルでは反日に変わることに疑問を抱くようになり、それをきっかけに日中問題に興味を持ち、日本を取り巻く東アジアの国際関係に関して根本から学習してみたいと思うようになった。また、日中友好を願うようになり、将来は外交官を目指し、日中友好のために尽くしたいと考えるようになった。
しかし、在籍大学には日中関係、東アジア国際関係に関する講座や、外交官になるために必要な国際法学、経済学などの講座が開講されておらず、外交官になるためのサポートも乏しい。そして、このまま中国語を学んでも外交官になることはできないと考え、一度中国を離れ、外交官になるために一から学べる環境に身を置き、将来再び中国に戻りたいと思うようになった。そのため、日中問題、東アジア国際関係に関する講座、ゼミが充実しており、外交官プログラムを実施するなど、外交官になるためのサポートがしていただける貴学への編入学を志望した次第である。
入学できれば日中問題、東アジア国際関係については国際関係論で学び、外交官試験対策については国際法学、経済学で学びたい。また、ゼミに関しては井尻先生の東アジア国際関係論演習に是非入りたい。そして、将来どのように日中関係を改善し、平和的な友好関係を築くことができるかというテーマについて井尻先生のもとで研究していきたい。
貴学中国語学部、地域国際コースの選択理由は、第一に東アジアの国際関係に関する講座が開講されており、日中問題について詳しく学ぶことができる点、第二に外交官プログラムを実施したり、在外大使館に勤務されていた先生のもとで学ぶことができたりと、外交官になるためのサポートがしていただける点、第三に大学内で中国の衛星放送を視聴することができたり、付属図書館で中国語の文献を見ることができたり、中国人の留学生と交流することができたりと、努力次第では中国留学と同じ環境を作ることができる点である。そして、3年次からは南方方言を学ぶことができるため、以前から関心のあった広東語を学び、中国人と交流する上で役立てていきたいと思う。
このように、留学を通して身に付けた中国語力を維持できる環境が整っており、日中関係について学ぶことができ、外交官になるという夢をサポートしていただける大学は貴学以外には考えられない。
卒業後は貴学で学んだことを最大限に生かして、外務省入省を目指し、日中友好のために尽くしたいと考えている。
以上の理由から私は貴学中国語学部、地域国際コースへの入学を強く希望する。

◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
志望動機は十分納得できるものか?大学で学びたいことが具体的に書けていて熱意が伝わっているか?

◎質問したい事柄/
文章の流れで不自然なところはないでしょうか?留学を辞めてまで編入したいという気持ちが表現できているでしょうか?長文でお手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。

“外国語大学中国語学部編入学志望理由書 質問者/しょうへい” への4件の返信

  1. 管理人回答:中国語の力は?

    >志望動機は十分納得できるものか?
    ⇒一応、理屈としては成り立っています。しかし、2年半の中国留学で、あなたの中国語能力がどうなったのかが書かれていないため、単なる挫折から、国内大学に編入したいのか?という疑問を持たれるでしょう。もちろん、そういう疑問を持たれてもかまわないということなら結構ですが。

    >大学で学びたいことが具体的に書けていて熱意が伝わっているか?
    ⇒一応書いていますが、とても具体的とは言えませんし、まして「入学後の学習計画」という指定があるにしては、あまりに曖昧です。要するに、日中関係、東アジア国際関係に関する講座や、外交官になるために必要な国際法学、経済学などを学びたいと、しかも同じことが2回、繰り返されているだけです。

    ⇒熱意の点は論評しません。管理人は、そういうものは書く必要がないし、書けるものではないと考えるからです。熱意を示すのは具体的な行動だけです。

    >文章の流れで不自然なところはないでしょうか?
    ⇒とくにありません。あえて言えば、志望理由ばかりに文字数が費やされている点です。

  2. 先日はお忙しい中添削していただいてありがとうございました。ご指摘頂いた部分を意識してもう一度書きなおしてみました。お手数をおかけしますが、改めて添削をしていただけないでしょうか。よろしくお願い致します。
    ◎質問者(文章執筆者)の性別/男
    ◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/21歳
    ◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/3年次編入学の志望理由書
    ◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/東京外国語大学中国語学部
    ◎チェックしてほしい文章/

    編入学希望理由及び履修コースの選択理由、入学後の学習計画(2000字)

     私は幼いころから中国という国に対して非常に興味を持っていた。漢字だけを使う国とはどんな国なのか、13億人の人口を抱える国とはどれほどの活気があるのか、常に想像してきた。しかし、一方でメディアの中国批判の報道を見て、中国に対して悪い印象も持っていた。そして、いつかは本当の中国を自分の目で見てみたいと思っていた。大学進学にあたり、この希望を叶えるために中国留学を決めるに至った。
     私は上海外国語大学、中国語経済貿易学科に在籍し、今までの二年半の間中国の上海で暮らしてきた。留学当初は中国には反日感情を持つ人が多く、人ごみの中では日本語を話すのも危ないと思っていた。しかし、私が中国で暮らしてきた間、そのような中国人の反日感情を感じることは一度もなかった。むしろ、日本人に友好的な中国人のほうが多かった。彼らは日本文化を愛し、熱心に日本語を学び、毎週のように日中交流会を開き、積極的に日本人と関わろうとしていた。中国人の友人も家族のように私に接し、自宅に招いて食事を御馳走してくれた。そして、困ったことがあればすぐ駆けつけて助けてくれた。また、中国国内を旅行した際も、地元の人がお茶を御馳走してくれたり、道に迷った私を車で目的地まで送ってくれたりした。中国人は初対面であることに関係なく、例え日本人であっても、優しく手を差し伸べてくれる人々なのだと感動した。このように、中国での留学経験を通して、一般の中国人には反日感情はないに等しく、むしろ日本人に友好的で優しい人が多いのだと知ることができた。
     しかしその反面、昨年には尖閣諸島中国漁船衝突事件が起こり、中国政府は日本政府と対立する姿勢を示してきた。中国人の優しさに触れながら生活してきた私は、国と国との関係が冷え切った状態であることにショックを受けた。そして、個人レベルでは親日の中国が、政府レベルでは反日に変わることに疑問を抱くようになり、それをきっかけに日中問題に興味を持ち、日中関係に関して根本から学んでみたいと思うようになった。また、日中友好を願うようになり、将来は外交官を目指し、日中友好のために尽くしたいと考えるようになった。
     しかし、在籍大学には日中関係に関する講座や、外交官になるために必要な講座が開講されておらず、外交官になるためのサポートも乏しい。また、私の中国語能力についても、大学2年次に在籍大学の学位認定条件かつ卒業条件である漢語水平考試(旧HSK)8級を取得することができたため、一定の語学レベルに達したという点で満足している。そして、身をもって本当の中国を経験できたことから、私が中国で大学生としてすべきことは全てしたと感じている。そのため、新たなステップに進むために、一度中国を離れ、日中関係に精通した外交官になるために一から学べる環境に身を置き、学問の幅を広げていきたいと考え、今回貴学を受験するに至った。
     貴学中国語学部、地域国際コースの選択理由は、第一に東アジアの国際関係に関する講座が開講されており、日中関係について専門的に研究できる点、第二に外交官プログラムを実施したり、在外大使館に勤務されていた先生のもとで学ぶことができたりと、外交官になるためのサポートがしていただける点、第三に大学内で中国の衛星放送を視聴することができたり、付属図書館で中国語の文献を見ることができたり、中国人の留学生と交流することができたりと、中国語能力を維持できる環境が整っている点である。
     入学できれば、日中関係については国際関係論で学び、過去の中米関係、中ソ関係、中朝関係などを学ぶことで、今後の日本の中国との関わり方について考えていきたい。そして、アジア地域研究では中国の近代史を学び、現在の中国に対する理解を深めていきたい。そして、講義で学んだことを生かし、ゼミは井尻先生の東アジア国際関係論演習に入り、将来どのように日中関係を改善し、平和的な友好関係を築くことができるかというテーマについて研究していきたい。中国語学習については中国語表現演習を履修し、中国語能力維持に努めるとともに、必修科目である南方方言については、以前から関心のあった広東語を学び、中国人と交流する上で役立てていきたい。外交官試験対策については国際法学、経済学を学び、その他の必要な科目については先生方のお力を借りながら、参考書などを利用し自ら積極的に学び、現役合格を目指したい。
     このように、留学を通して身に付けた中国語能力を維持できる環境が整っており、日中関係について専門的に研究することができ、外交官になるという夢をサポートして頂ける大学は貴学以外には考えられない。
     卒業後は貴学で学んだことを最大限に生かして、外務省入省を目指し、日中友好のために尽くしたいと考えている。
     以上の理由から私は貴学中国語学部、地域国際コースへの入学を強く希望する。
    (1992字)

    ◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
    入学後の学習計画が具体的に書けているか。日中関係について学びたいということを軸に、国際関係論や中国を知るために中国の歴史を学びたいと書きましたが、学びたいことがずれて伝わっていないか。

    ◎質問したい事柄/
    文章を若干変えましたが、全体的流れが不自然になってはいないでしょうか。

  3. 管理人回答:学習計画が不足です。

    >入学後の学習計画が具体的に書けているか。
    ⇒タイトル通りです。志望理由の域を出ていません。

    >学びたいことがずれて伝わっていないか。
    ⇒ずれているとしたら、そのずれている文章を読んで、あなたの真意とどうずれているのか、管理人(読むもの)には、理解できません。
    「日中関係について学びたいということを軸に、国際関係論や中国を知るために中国の歴史を学びたい」のなら、それはその通りに書かれていますから、べつにずれていません。

    >文章を若干変えましたが、全体的流れが不自然になってはいないでしょうか。
    ⇒流れが不自然というより、前段の「~日中友好のために尽くしたいと考えるようになった。 」までが、だらだらと長すぎます。それを削って、学習計画をもっと詳細に書くべきでしょう。

  4. 先日、無事に合格致しました。添削していただいて、本当にありがとうございました。

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