◎質問者(文章執筆者)の性別/男
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/23歳 大学院1年
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/教員採用試験の自己アピール文
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/教育委員会
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
①短い文章の中で自己アピールができているかどうか。
②教員としてどう生かすか、という文章をもっと増やすべきかどうか。
③どのような印象をうけるか。
以上の3点を中心にアドバイスいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
◎チェックしてほしい文章/
約10年間、部活動としてのテニスに打ち込んできた。
特に、副将兼主務を任された大学時代の経験は、私を忍耐強くした。
同年代は自分を含めて2人。副将として主将と部員の摩擦を解消する傍ら、遠征時の宿の予約や交通費の計算、実業団と練習試合の交渉など、主務としての運営も欠かせなかった。練習前のフットワークトレーニングなど、これまでと大幅改変した練習メニューはOBから非難を受け、一人一人に練習の意図を伝えた。
忍耐強く毎日を過ごした結果、九州1部リーグに所属する2校に勝利し、南九州大会で優勝することができた。非難の声も、挙がらなくなっていた。
教育現場でも、成績がなかなか上がらないなどの問題が起こり得るが、一日一問各教科の問題に取り組ませるなど、忍耐強く教育と向き合っていきたい。
管理人回答:あまり良いとは思いません。
>短い文章の中で自己アピールができているかどうか。
⇒何を自己アピールしたいのかが不明ですので、それができているかどうか、何とも言えません。単に忍耐力があるということなら、一応は、できているでしょう。ただ、
>教員としてどう生かすか、という文章をもっと増やすべきかどうか。
⇒当たり前のことでしょう。教員採用試験なのですから。そういう意味で、上記の問いに対する答えは、あまりできているとは思えません。単に忍耐力があるというだけですから。
>どのような印象をうけるか。
⇒自分自身の活動である部活での忍耐と、生徒・学生を動かす(勉強させる)教育での忍耐とは、異質のものがあるはずで、それをゴッチャに論じていては、認識が甘い、不足しているという印象です。「忍耐強く教育と向き合っていきたい」という表現をはじめ、生身の人間である生徒・学生と向き合っていく仕事なのだという意識が、感じられません。
添削ありがとうございます
いただいたアドバイスがごもっともであったので、違うアピールポイントで書き直しました。
よろしければ、もう一度添削をお願いします。
添削していただきたいポイントは
①「行動で示す」ということがアピールできているかどうか
②教員としてどう生かすか、という部分のアピールが弱くないか
③どのような印象を受けるか
以下、よろしくお願いいたします。
大学時代所属していた硬式庭球部に、指導者はいなかった。
大学3年の時、副将を任され指導する立場にたったことが、私を行動で示す人間へと変えた。
指導する前に自らが模範となるべきだという考えから、声だし、ボール拾いなど、練習中に課せられる全てにおいて先頭にたった。ウォーミングアップのランニングでさえも先頭で走り続けた。その結果、ランニングで先頭に立とうとするものや、ボール拾いを全力で行うものが出てきた。行動で模範を示せたと思えた瞬間だった。
教育現場では「まねぶ」という言葉があるように、子どもは真似をして学習することがある。先述の経験を生かし、言葉で伝えるだけでなく行動を見て学習させられるよう、箸の正しい持ち方など、細かい部分から行動で模範を示し続けたい。
管理人回答:感心しません。
>どのような印象を受けるか
⇒タイトル通りです。理由は以下で。
>①「行動で示す」ということがアピールできているかどうか
⇒できています。ただ、余計なことですが、「私を行動で示す人間へと変えた。 」と書くと、以前はそうではなかったということになります。それでいいのでしょうか。
>教員としてどう生かすか、という部分のアピールが弱くないか
⇒弱いです。と言うか、教員の仕事の本質は、子供の模範になることですか?教員というのは、専門的な教育理論と技術を身に付け、それを駆使して、子供を指導して行く仕事ではないのですか?
添削ありがとうございます
的を射たアドバイスをしていただき、大変感謝しています。
教員の本質は管理人様のおっしゃる通りなのですが、専門的な教育理論や技術に関することとなると、講師経験のない私は圧倒的にアピールポイントが少なくなってしまうため、志願する自治体の求めている教員像に沿って、自分のアピールポイントを再考してみました。
何度も大変申し訳ありませんが、お時間のある時で結構ですので、よろしければ添削をお願いいたします。
添削していただきたいポイントとしては
①「雰囲気」という表現は具体性に欠けるかどうか
②全体の流れ、印象はどうか
③短縮するとしたらどの部分か
今回は「ですます調」で書いてみました。
少しでも印象が変わっていれば幸いです。
高校・大学の部活動において副将を務めた経験は、「相談役」としての自信を与えてくれました。
副将は主将と部員からの意見が集まりやすかったため、日頃の会話を増やし、相談しやすい雰囲気づくりに努めるとともに、目を見る、相槌を打つなどに注意しながら真剣に話を聞きました。
そして、主将が練習時間不足で悩んでいるときには、効率化を図るために秒単位で設定したメニューを打診し、部員が負傷部位を不安視する素振りを見せた時は、ストレッチ時間を長くとるなど解決にまでつなげました。その結果、部を良い雰囲気に保ち、相談役として自信を持つことができました。
この経験を生かし、千葉県・千葉市の求める教員像にもある「悩みや思いを受けとめ、支援できる教員」となるため、休み時間などの日々の会話を増やし、悩みや思いを受け止めた上で性別の違いを考慮するなど、それぞれの児童に適した支援に努めます。
管理人回答:「です、ます」に変えてどうなるというものではないでしょう。
>「雰囲気」という表現は具体性に欠けるかどうか
⇒欠けます。副将には主将と部員からの意見が集まりやすいのなら、単に、そういう立場に就いたというだけのことです。
>全体の流れ、印象はどうか
⇒「この経験を生かし、千葉県・千葉市の求める教員像にもある「悩みや思いを受けとめ、支援できる教員」となるため、休み時間などの日々の会話を増やし、悩みや思いを受け止めた上で性別の違いを考慮するなど、それぞれの児童に適した支援に努めます。 」というのは、抱負になっていますが、それでいいのですか?
添削ありがとうございます。
いただいたアドバイスをもとに、また書き直してみました。
度重なる添削でお手数おかけしますが、お時間のある時に見ていただけたら幸いです。
見ていただきたいポイントは
①自己アピールはできているか
②流れはおかしくないか
③印象はどうか
④世話人という表現はおかしくないか
よろしくお願いいたします。
高校・大学の部活動において副将を務めた経験は、私を「世話人」として成長させてくれました。
特に大学では指導者がいなかったため、主将と部員の橋渡しとなるべく、部活外を含めた日頃の会話を増やし、それぞれの意見や考えを把握するよう努めました。
また、主将が練習時間不足で悩んでいるときには、秒単位で設定したメニューを打診し、部員が負傷部位を不安視する素振りを見せた時は、ストレッチ時間を長くとるなど、それぞれの思いや考えに合った対応をしていきました。その結果、練習の効率化、けが人の抑制などを図ることができたとともに、シード選手が複数人うまれ、九州1部リーグで3位という結果も残すことができました。
学校現場でも、児童1人1人の悩みや思いを把握するとともに、それぞれに合った対応が求められると思われます。この経験を生かし、悩みや思いを細かく受けとめ、支援まで行う教員を目指します。
管理人回答:マネージャをしていたのかと思います。
>自己アピールはできているか
⇒あなたが自己アピールすべきは、教員としての資質や適性、それに類するものがある、ということでしょう。全体の8割近くを部活の話で占めて、それができているとお考えなのでしょうか。もちろん、教員経験がないのは判っています。しかし、大学時代の経験の活用可能性を述べるのなら、それが教員としてどう活用できると考えるのか、もう少し詳しく考えて書くべきでしょう。
そもそも大学院では何を研究したのでしょうか。大学院生が高校時代の部活の話を持ち出すこと自体、違和感がありますが。
>流れはおかしくないか
⇒流れそのものに間違いや、おかしな点はありません。
>印象はどうか
>世話人という表現はおかしくないか
⇒おかしいです。マネージャでもしていたのかと思います。相談役だの世話人だの、そういう例えが読む人の気を引くとでもお考えなのでしょうか。
なぜ、素直に、副将として活動して、主将と部員の橋渡し役を努めたと素直に書かないのか理解できません。
素早い添削ありがとうございます
的を射たアドバイスを毎回いただき、大変感謝しています。
自己アピールは長期的な経験談が効果的だと思い、部活動に固執している部分がありました。
大学院での研究については、専門スポーツのパフォーマンス向上に関することですので、教育的な部分はアピールできないと感じたため、管理人様のおっしゃる通り、大学院での学びに目を向け再度作成してみました。
お手数おかけしますが、添削していただけると幸いです。
添削していただきたいポイントは
①知識を実践に生かした部分がアピールできているか
②印象はどうか
の2点と、気になる点があれば、ご指摘いただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
私の強みは、大学院でより深い体育科教育について学んだことです。
大学院では、多くのビデオ資料を用いた授業の中で、忍者になりきって平均台から成る仕掛けなどを突破していく「忍者体育」や、ヨーロッパにおける足を揃えたボール投げの指導など、海外を含めた個性的な体育授業について学ぶことができました。そして、小学校体育のティーチングアシスタントを担当した時には、学んだ知識の中から、学生に合った指導を行うことができました。片手でボールを遠くに投げられない学生に対して、ヨーロッパで見られる足を揃えた投げ方を指導し、その上で、体の捻り、足の踏込を加えた動きを段階的に指導していったところ、片手で両手より遠くに飛ばせるようになっていました。
こどもの体力低下が指摘されるなか、以上の経験、知識を生かし、小学校期における体育の指導に力をいれたいと考えています。