◎質問者(文章執筆者)の性別/女
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/医学部6学年
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/自己推薦文
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/臨床研修希望病院宛
臨床研修希望先に提出する自己PR文です。
◎チェックしてほしい文章/
私は、大学1年時に母の癌が発覚してから2年間闘病生活を側で支えました。その際、医師が母に心から寄り添い、一人の人間として診ているのかどうかが医師患者間の信頼関係を築く鍵となる事を痛感しました。また、母が疼痛管理の為のNSAIDsで胃潰瘍を起こした時、主治医はその頃まだ新しかったCOX2選択的阻害薬に直ぐに切り替えました。その時の有り難さは忘れられません。薬や治療法は日々発展を遂げます。母の経験を通じ、患者さんにその知識・技術を提供出来ずに後悔したくないと強く思うようになりました。私は、患者さんに寄り添いながら、彼らの人生に責任を持っているということを肝に命じ、常に最良の治療法を提供するために医師として生涯勉学に励み続ける覚悟を持っています。
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
・そもそも文章としておかしい部分はありますか。自己推薦文になっていますか。(自己推薦文はもっとアルバイトや部活動を通して自分が困難にぶつかった際にどのような対応をした、という流れであるべきなんでしょうか。)
・既に字数オーバーなのですが、もっと自分が「この経験を通じてこんな風に患者さんと関わるようにした」のような内容を組み込むべきでしょうか。今のままですと、説得力に欠ける羅列したような文章になってしまいますか。
・自分の推薦すべきところが何なのかが伝わる文章になっていますか。
以上、よろしくお願いいたします。
管理人回答:少しズレています。
3点、お尋ねいただいていますが、すべて同じですのでまとめて答えます。
ズレています。タイトルには、少しと書きましたが、かなりズレています。お書きになったものを読むと、まるで医師を志した動機、医学部受験の際の志望動機のようです。多少、専門用語があるのでそうは誤読しないでしょうが。
新人医師として初期臨床研修をその病院でやりたい、つまり、その病院で働きたいということの自己推薦なのですから、医師あるいは医師の卵(というのも変で、まだ一人前にならない医師でしょうか)としての意欲や能力の高さを述べるのが基本でしょう。
もちろん、とくにその病院で勉強できる特殊な治療があって、それに意欲があるなら、そういうことも書いていいでしょう。その病院の特長と関連するなら、とくに意欲を持っている診療科の話でもいいでしょう。
ともかく、今書いてあることは、単に医師として意欲があるということだけで、それは新人医師なら誰でもそう言うでしょうし、そうでなくてはおかしいでしょう。つまり、自己推薦になっていません。
ちなみに、
>もっとアルバイトや部活動を通して自分が困難にぶつかった際にどのような対応をした、という流れであるべきなんでしょうか。
⇒それこそ、医学部受験の高校生のレベルです。あまりに情けないです。
たとえまだ一人前でなくても、少なくとも国家試験に合格はした医師なのですから、社会人、大人としての自己推薦内容にしてください。
ありがとうございました
よく読み直してみたところ、仰る通りであると感じました。
方向性を変えて書き直してみました。添削のほど、よろしくお願いいたします。
臨床研修希望先に提出する自己PR文
私は、自分の掲げた目標を達成する為には努力を惜しみません。私は、大学1年時に母の癌が発覚して以来、闘病生活を側で支えました。母が疼痛管理の為のNSAIDsで胃潰瘍を起こした時、主治医はその頃まだ新しかったCOX2選択的阻害薬に直ぐに切り替えました。この時、医師にとって知識不足は罪だということを痛感し、学生時代から出来る限りの時間勉学に励みました。毎週帰省する中で成績を保つことは決して簡単ではありませんでしたが、結果として学年9位という成績を残すことが出来ました。私は、患者さんの人生に責任を持っているということを肝に命じ、常に最良の医療を提供するために生涯勉学に励み続けます。
いかがでしょうか。
管理人回答:あと少しです。
>いかがでしょうか。
⇒と、抽象的にお尋ねいただいても困ります。仕方ないので、2点だけ。
>生涯勉学に励み続けます。
⇒それでで終わってしまっては、決意表明です。また、結局、最初に書いたことの繰り返し、強調でしかありません。
>結果として学年9位という成績を残すことが出来ました。
⇒これも、いかにも学生、高校生のような話です。大事なのはそういう数字ではないでしょう。他に自己推薦できることはないのでしょうか?
御回答ありがとうございました。
抽象的なご質問であったこと、失礼いたしました。ご指摘の通り、数字により拙いような印象になってしまっていたと感じました。
もう一度、書き直してみたので添削していただけたらと思います。
私は、自分の掲げた目標を達成する為には努力を惜しみません。私は、大学1年時に母の癌が発覚し、闘病生活を側で支えました。母が疼痛管理の為のNSAIDsにより胃潰瘍を起こした時、主治医はその頃まだ新しかったCOX2選択的阻害薬に直ぐに切り替えました。この時、医師にとって最先端の事であっても知識不足は罪だということを痛感し、毎週帰省しながらも出来る限りの時間勉学に励みました。今後、医師として勉学だけではなく、様々な手技や患者さんとの会話から疾患を絞るといった臨床力が必要となります。私は、常に最良の治療法を選択できるよう、研修中も自身の知識と臨床力の向上のためには努力を惜しみません。
20字ほど字数オーバーなのですが、自分の意欲の高さを述べてみたつもりです。文章は自己推薦に近づきましたでしょうか。
文章でおかしな点や伝わりにくい部分はありますか。
なかなか、最後の文章の書き方が分からず、努力を惜しまない、という繰り返しで自分で読み返すとしつこいようにも感じるのですが、何かアドバイスをいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
管理人回答:添削例です。
まとめて、添削の一例を示します。あくまで一例であって、これが正しいと保証はできません。
私は、自分の
掲げた目標を達成する為には努力を惜しみませんなく努力できる性格です。私は、大学1年時に母の癌が発覚し、闘病生活を側で支えました。母が疼痛管理の為のNSAIDsにより胃潰瘍を起こした時、主治医はその頃まだ新しかったCOX2選択的阻害薬に直ぐに切り替えてくださいました。この時、医師にとって最先端の事であっても知識不足は患者さんの不利益になり、罪なのだということを痛感し、毎週帰省しながらも出来る限りの時間勉学に励みました。今後、医師として勉学だけではなくには、様々多様な手技を身につけや患者さんとの会話から疾患を絞るといった臨床力が必要ですとなります。私は、常に最良の治療法を選択できるよう、研修中も自身の知識と臨床力の向上に全力で取り組みますのためには努力を惜しみません。添削していただきありがとうございました。
始めと終わりの書き方を具体例を示していただき、自己推薦文の書き方がようやく少しわかったように思います。まだまだ推敲を重ねて行くべき文章ですが、適切なアドバイスをいただき感謝しております。週末中に、少しエピソード部分を変えて推敲していたのですが、
そこに管理人様の添削例を当てはめて書いてみました。
私は、目標を達成する為には惜しみなく努力できる性格です。大学1年の時に母の癌が
発覚し、闘病生活を支える中で、主治医は状況に応じて新しい治療法や対症療法の選択肢
を与えてくださいました。この時、医師にはどんな最先端の事でも知っているべき責任があると痛感し、自分の知識不足で患者さんが不利益を被ってはならないと毎週帰省しながらも出来る限りの時間勉学に励んできました。医師には知識だけでなく多様な手技を身につけ患者さんとの会話から疾患を絞るといった臨床力も必要です。私は、常に最良の治療法を選択できるようになるため、研修中も自身の知識と臨床力の向上のために全力で取り組みます。
自己推薦文として成り立っていますか。
文章で、削るべきところや分かりにくい部分はありますか。
以前の文章に比べて具体性がなくなってしまったかもしれませんが、前文の方が分かりやすかった、ということはありますか。
管理人回答:結構です。
>自己推薦文として成り立っていますか。
⇒成り立っています。
>文章で、削るべきところや分かりにくい部分はありますか。
⇒「~闘病生活を支える中で、主治医は状況に応じて~」という部分は、主語述語の関係が乱れています。闘病生活を支えたのはご自身で、その中で主治医は、というのは変でしょう。
>前文の方が分かりやすかった、ということはありますか。
⇒そうですね。「主治医は、NSAIDsにより胃潰瘍への対処として当時まだ新しかったCOX2選択的阻害薬の処方など、状況に応じて新しい治療法や対症療法の選択肢
を与えてくださいました。」とでもするほうがいいでしょう。文字数の点は関知しませんが。
ありがとうございました
自分の中でもだいぶまとまってきたように思います。
あとは文字数なので、もう少し推敲を重ねてみます。
大変勉強にもなりました。ありがとうございました。