美術大学編入学志望理由書 質問者/あかね

◎質問者(文章執筆者)の性別/女
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/22歳・3年生時退学(法学部法律学科)
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/編入学の志望理由書
◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/美術大学(造形学部芸術文化学科)
◎チェックしてほしい文章/

①学習・研究内容
高校2年の夏、母の叔父を亡くした。鬱による自死であった。以来、小学2年の9月から抱いていた「人の心を守りたい」という思いは明確な目的となる。芸術過程美術科に所属し日々制作に取り組んでいた当時、私は芸術を美しいものを造る行為と捉えていた。ゆえに自身の目的との関連が見出せず、権利による保護が最善策と進路を変更、○○大学法学部へ進学し比較法学を学んだ。しかし「権利を守り心は守らない」法の性質を知り、心を守れる行為とは芸術ではないだろうかと感じ出す。以後3年間、精神分析学を取り入れ独自に創作活動を続けてきた。そして絵の仕事やグループ展を経験するうち、人の心を守るには作品を作るだけではなく、人が求める時に求める形で届ける必要があると気づく。もし土壇場で手が届けば、叔父も何かが変わったかもしれない。ならば私がやるしかない。独学では困難な繋ぎ手としての学びを得るべく、編入を決意した次第である。(397/400)

②志望理由
目標達成には、キュレーションと芸術療法を学ぶ必要がある。これらを体得出来、かつ頭と身体を使って事物に迫れる貴学のカリキュラムに惹かれた。というのも美学を学び始めた時、考えても納得し切れなかった「作品の自律性」を一度の詩作で掴めた自身の性質にぴったりであるからだ。決め手となったのは、貴学の学科説明会で聞いた「専門性が融合していく」という学部指針だ。私が編入後に進めたい企画には、これまで学んで来た、絵画・精神分析学・法学・語学等の融合が不可欠となる。一分野の向上を求める大学が殆どの中、個性の参加を求める貴学であれば、他分野を生かした企画達成が可能であると感じた。
極めつけは8月のオープンキャンパスにて教授と直接お話させてもらい、貴学科は本企画を遂行するまさにその場所であると伺えたことだ。先輩や他機関との連携のもと進めていけるとのお言葉も頂き、貴学芸術文化学科へ編入決意が固まった。(392/400)
③入学後の学習・研究計画
双極性障害を患う友人は「一番助けて欲しい時に一番方法がないから自殺を考えてしまう」と話した。現状、精神不調における治療・対処は「対象が動ける」前提の方法が9割を占め、彼らの日常であり、希死念慮が強く現れる「横たわるのが精一杯」状態を想定した有効な救済措置は存在しない。そこで本企画では「苦しみの最中にある精神不調者が、寝たままでもカタルシスを得られる超受動的芸術療法」を提案する。具体的には「一枚めくれば今がしのげる」がコンセプトの作品選定本を計画している。カタルシスをもたらす作品を代わりに探し、効果を高めて届けるイメージである。正当な救済措置を提供することで、逃げとしての自死やアルコール依存の回避に寄与出来る。芸術視点においても、良い作品を発掘する・埋没させない手段として有益である。
本試作品の完成を卒業制作での目標とし、目標達成のための下記2点を三年次の課題としたい。1、作品選定の物差しとなる「何が精神不調者にカタルシスをもたらすか」を知る。文献精読・精神分析学での追求の継続に加え、実証研究で考察したい。既存作品の分析を基に「絵画Ⅱ」では芸術視点から「アートセラピー」では芸術療法の知識を得るとともに療法視点からの制作・考察に活用したい。2、選定作品を届けるためのキュレーションを学ぶ。「福祉とAM」でその基礎を獲得し、「curatorial practice」で語学を活かしつつ実践力を身につけたい。三年秋からはソーシャルデザインを体得できるゼミに入り、人を守る瞬間と空間作りを学ぶ。また、他機関との連携を行う中で企画賛同者を集っていきたい。四年からは、得た知見を元に卒業制作を行う。学科・大学・機関の垣根を跨いだ人々に協力を仰ぎ、掲載作品を収集したい。権利関係の交渉に際して、著作権法の知識が役立つであろう。文章を加え編集し仮完成した後、試作品を精神科に置いてもらい、結果のフィードバックを以って本完成とする予定だ。(798/800)

④卒業後の計画
「芸術の力で、人が守られていると感じる瞬間・空間を増やしたい」。この目的へ向かって、卒業後は貴学での企画を本格始動する。起業も視野に入れているが、最初は個人の作家活動に沿う形で出版社・病院を回りつつ、ネットで情報を世界に発信し企画普及を進めたい。ここで貴学にて培ったキュレーション力の成果を発揮し、3年以内には賛同者を集め選定作品の展示会を行うつもりだ。ゼミでの経験を生かし、「守る」意識を人・もの・場から放たせた空間を構築し、外出への第一歩を踏み出させるきっかけの場としたい。5年以内に出版社から選定本を発行し、15年後までには活動を海外、特にアメリカに広げたい。強い国であるがゆえの、立場の少ない弱い部分に目を向けて寄り添いたいからだ。海外で自らの企画・意見を通すには語学は元より、論理的に説得をする必要がある。その際に法学を学び培った法的思考力、コミュニケーション力が生きると感じている。(396/400)

◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
・論理の飛躍、筋の通っていない箇所はあるか。
・伝わり辛い箇所はあるか。
・不足、または余剰な箇所があるか。
◎質問したい事柄/
・進路変更の理由をメインに据えたため、大学での学習内容を詳しく書けなかったのですが「学習・研究内容」として成立しているでしょうか。(①について)
・「人の心を守りたい」と思うようになったきっかけを面接時に聞いてもらおうと思い説明を省いたのですが、不親切な印象が出てしまうでしょうか。(①について)
・全体的に偉そうな感じになっていないでしょうか。

大分独りよがりな文章になっている気がするのですが、頭の混乱から主観的な判断しか出来ずに困っています。その他お気付きの点がありましたらご指摘願います。

“美術大学編入学志望理由書 質問者/あかね” への3件の返信

  1. 管理人回答:よく言えば難解、率直に言えば独り善がりです。

    大変申し訳ありませんが、あまりに論旨がユニーク過ぎて、管理人の理解力では対応不能としか思えません。また、内容が難解な割に(というより、それなのに)誤字の類が多くて、非常に読み進めるのにストレスを感じます。
    率直に言えば、ご自身と同じような考え方や取り組みをしている人物だけが、まともに読もうとしてくれるような文章です。

    すべてにお答えはできません。
    >論理の飛躍、筋の通っていない箇所はあるか。
    >伝わり辛い箇所はあるか。
    >不足、または余剰な箇所があるか。
    ⇒すべて、前述の通りです。

    >進路変更の理由をメインに据えたため、大学での学習内容を詳しく書けなかったのですが「学習・研究内容」として成立しているでしょうか。(①について)
    ⇒そもそも、何を書けという指示のもとに書いている文章なのかが不明です。
    これまでの学習・研究内容なら、お書きになっているのはその動機や考え方です。おっしゃる通り何をしたのかが不足でしょう。

    >・「人の心を守りたい」と思うようになったきっかけを面接時に聞いてもらおうと思い説明を省いたのですが、不親切な印象が出てしまうでしょうか。(①について)
    ⇒そうは思いませんが、そもそも人の心を守るとは、どういう行為なのでしょう?

    >全体的に偉そうな感じになっていないでしょうか。
    ⇒偉そうと言うより、常人には理解不能です。

    管理人の想像ですが、芸術作品を心理療法に取り入れたいという話なら、そういうふうに簡略にまとめた話をするべきでしょう。要するに、話の全貌が容易に把握できない文章です。

  2. 先日はお忙しい中、添削をしていただきありがとうございました。
    時間がかかってしまいましたが、ご指摘いただいたところを意識して書き直してみました。お手数ですが、再度添削をよろしくお願いします。

    ◎質問者(文章執筆者)の性別/女
    ◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年/22歳・3年生時退学(法学部法律学科)
    ◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/編入学の志望理由書
    ◎文章の提出先(受験する大学、会社など)/美術大学(造形学部芸術文化学科)
    ◎チェックしてほしい文章/

    ①学習・研究内容
     高校二年の夏、母の叔父をうつ病で亡くした。「人を守りたい」という小学二年秋以来の思いを強めた私は、○○大学法学部へ進学した。
     しかし法とその社会背景を学ぶごとに、守るべきは一方の権利ではなく個々人の感情だと思い始める。苦しい感情を癒すのは芸術である。現状を打破しようと読み漁った本、特に百五十六冊目「尾崎放哉全句集」によって図らずも苦悩が癒えたことから、芸術を学んでいた高校時代には思い至れなかったその事実に気づいた。もし誰かが浄化効果の高い作品だけ選び届けてくれたなら、精神不調時の救済措置手段になるはずだ。ならば私がその「誰か」になろう。物事を鳥瞰的にみがちな性質と学んで来た幾分野を生かせると考え、繋ぎ手になる決意をした。
    以後三年間続けてきた心理学と制作での実証分析やグループ展など我流での活動に限界が見えた今年の春、芸術を精神不調の最中にある人へ届ける実行力をつけるべく編入を決意した。(397/400文字)

    ②志望理由
     芸術の力で精神不調者を守る活動を成立させるためには、精神不調を癒す作品を詳しく知ること、届ける力を身につけることが不可欠だ。貴学科には芸術療法の知見を得られる講義と作品分析に必要な実技、そしてキュレーションを体得出来る演習と実践型授業がある。これらを網羅しているカリキュラムは他大学にはないと美大進学相談会にて知り、貴学科への編入を決定した。
     後押しとなったのはオープンキャンパスの個別相談にて、貴学科は本活動を行うまさにその場所であると教授から後押しを頂けたことだ。また他学科・他大学・他機関との連携が取れると伺い、作り手・受け手共に多くの人の協力が不可欠となる本活動を進めるのにうってつけの環境だと感じた。加えて、学科説明で耳にした「専門性の融合」という学部方針が父からのある教えとぴったり一致していたことから、貴学芸術文化学科以外に私の行くべき場所はないと強く感じた次第である。(391/400文字)

    ③編入後の学習・研究計画
     卒業制作において、活動の第一具体案である「辛い時めくればなんとかなる本」の試作品完成を目指す。精神不調時にベッドに転がったまま見ているだけで、芸術から浄化作用が得られる超受動的芸術療法とも言える一冊にしたい。療法視点からはアルコール依存・薬物乱用・自死の回避効果が期待でき、芸術文化視点においても良い作品を発掘する、埋没させない媒体として有益である。
     三年次の学習課題は、以下の2点である。1.作品選別の基準となる「精神不調者に浄化作用をもたらす作品」を理解する。〈絵画Ⅱ〉でのご指導のもと手を動かした分析と〈アートセラピー〉にて得た芸術療法の知見で、続けてきた心理学による考察を発展させ答えを出していく予定だ。2.普及のためのキュレーションを体得する。〈curatorial practice〉では今ある語学力を高めつつ〈GGP〉では実践を通して多角的に、そして三年秋からはキュレーターを目指すための演習で届ける力を身につけていく。また、他学科・他機関との連携の中で企画賛同者を募っていきたい。
     四年次からは、編集技術を学ぶための〈編集計画〉を履修する。そしてこれまで出会った様々な立場の芸術家に協力を仰ぎ、1の成果をもとに掲載作品を収集していきたい。作品の権利処理に際して、培って来た法の知識が役立つだろう。学んだ編集技術を以て形をつくり、仮完成した試作品を心療内科に置いてもらい、結果のフィードバックを以って本完成とする予定だ。(594/600文字)

    ④本学卒業後の計画
    卒業後は貴学で立脚した活動を本格的に始動すべく、職業は活動を両立できる作家、もしくは起業を考えている。当初は卒業制作を片手に営業をかけ、活動の賛同を求めていく。貴学で出会ってきた協力者とともに、卒業後1年以内に「辛い時開けばなんとかなるウェブサイト」を立ち上げ、3年以内には外出が困難な精神不調者へ向けた「外に出るためのとっかかり展」を開催したい。貴学でのキュレーター経験を生かし成功を収め、話題をそのままに5年以内に「辛い時めくればなんとかなる本・改」を出版する。そして15年後までには活動を「人を守りたい」と感じるきっかけとなった国であるアメリカまで広げたい。海外で自らの意見を通すには語学力に加え、論理的思考が必要となる。その際に貴学で伸ばした語学力と法学を学び培った法的思考力、コミュニケーション力が生きるであろう。国境を越えて、人が守られていると感じる瞬間・空間を芸術の力で作っていきたい。(399/400文字)

    芸術療法という作品を作る精神疾患の治療法が元々存在しており、これはその受動的なかたちという位置づけです。このアイデア、それに至る経緯は教授にお話しして了承を貰っているので、私の本文章での説明がうまく出来ていないことが問題なのだと思います。
    このフォーマット(学習・研究内容などそれぞれ書くべき内容と順番)はあらかじめ大学側で決められているものです。
    ③は800字と思い込んでいましたが、私のミスで600字の間違いでした。
    それをふまえまして、

    ◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス/
    ・前回より伝えたいことが伝わる文章になっているか。
    ・文章同士のつながりや論旨におかしな点はあるか、あるとしたらどこか。
    ◎質問したい事柄/
    ・全体的に①の文章に不安があります。進路変更の理由などでマイナスなイメージになっていないでしょうか。分かり難い部分、誤字がありましたらご指摘お願いします。

  3. 管理人回答:やはり独善的な印象です。

    >前回より伝えたいことが伝わる文章になっているか。
    >全体的に①の文章に不安があります。
    ⇒お考えの通りです。①の文章は、おそらくこれまでの学習・研究内容を書けという指示に対しての文章のはずですが、志望動機になっています。決意だの何だのは不要です。学んだ理由などは最低限にして、単に学んだこと、研究したことを書くべきでしょう。

    >文章同士のつながりや論旨におかしな点はあるか、あるとしたらどこか。
    ⇒①の文章の冒頭。母の叔父をうつ病で亡くした→「人を守りたい」という思いを強めた→○○大学法学部へ進学した、という部分の論旨というか、行動の理屈がまったく意味不明です。他にもありますが、ここでは置きます。

    >分かり難い部分、誤字がありましたらご指摘お願いします。
    ⇒誤字脱字など、ご自身でどうぞ。読み返せば判ることでしょう。
    1点だけ。④本学卒業後の計画の冒頭、「卒業後は貴学で立脚した活動を」の部分、立脚という言葉の意味を完全にはき違えています。

    要するに全体が独り善がり、独善的になっています。書く必要もないことをクドクド書いて、書くべきこと=説明すべきことを説明していません。
    物事を、ことさら小難しく表現しようとするのも、おやめになった方がいいでしょう。大変失礼ですが、自分で自分の言っていることが理解できなくなっています。

    「ご指摘いただいたところを意識して書き直してみました」と、おっしゃっていますが、管理人には、管理人の最初の回答をまともに理解しておいでではない、あるいは故意に無視なさっているとしか思えません。

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