◎質問者(文章執筆者)の性別 男
◎質問者(文章執筆者)の年齢・学年 34
◎文章の用途 通信制大学の志望動機書
◎文章の提出先 受験する大学
◎チェックしてほしい文章
『 私は高校卒業後、製造業や旅館業に従事し、勉学とは縁ない人生を送ってきました。
ですが、社会人生活を長く続ける間、学問じみた疑問を抱く事も時折にはありました。「なぜこの社会は今のような形で成立しているのか」
「そもそも、社会を成立させている私達とはいったい何であるか」
そう言った漠然とした問です。けれども、それらの疑問は、自己の存在理由を問う、根源的な問であるとも感じるようになりました。
私は、その疑問の答えを探すため、前職を退職した後に一年間の自由な時間を設けました。各大学の主催する心理学、社会学、歴史学の公開講演会へ繰り返し参加させていただきました。一般書籍による独習も行いました。
結果、多少の断片的な知識を得ることはできましたように思います。しかし、結局それはは独りよがりな雑学の集積にすぎないのだと、今、痛感させられています。講演をされている先生方とお話しをさせて頂くたび、その豊富な知識や論理的な思考力に驚かされ、物事を正しく考えるためにはその前提として教養や知識が必要なのだ、と実感をさせられます。思考するため土台が、自分には圧倒的に不足している。私は学問を体系的に学習したことがないのです。大学できちんと体系づけられた学問を修めることを私は怠って生きてたのです。そして今、それをとても悔やんでいます。
しかしながら、今更大学に4年間通学するほどの余力は経済的にも時間的にもありません。そんな折、大学教育に関する講演会で「通信制」を知りました。同時に、私の希望する学部を備え、またインターネット型の学習とスクーリングを適度に備えている大学として、貴校のお名前を伺いました。
私が職業としての学者になることは難しいでしょう。ですがせめて、個人の在り方としては、心理学や社会学を正しく思考しつつ生きてゆきたい。そのために、まずはきちんとした大学教育を修めたい。
以上が、貴校を志望する私の理由です。』
◎チェックしてほしい事柄・ほしいアドバイス
1.内容が論理的であるか
2.志望動機書として適切な内容であるか
以上です。
お忙しいところお手数おかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。
管理人回答:非常に疑問です。
>1.内容が論理的であるか
⇒論理的に破綻しているとは言いませんが、要するに大学進学の志望動機としては何が言いたいのか、大学に進学してどうしたいのか不明です。
>2.志望動機書として適切な内容であるか
⇒心理学と社会学、いったいどちらを学びたいのか、その理由は何か、さっぱり不明です。心理学と社会学ではあまりに分野が違うでしょう。心理学と社会学の区別がついていないのか?と思わせる文章です。
純粋に学問を学びたいという動機はあり得ることですが、それが真実であるという説得力がありません。要するに、大卒資格が欲しいだけなのでは?という疑問を強く抱かせる志望動機です。
添削ありがとうございます。
客観的な意見をうかがえて、とても有難く思います。
いただいた批評をもとに、改めて書き直します。
「要するに、大卒資格が欲しいだけなのでは?」
「それが真実であるという説得力がありません」
この二点のご指摘が本当にありがたいです。