◎投稿者(文章執筆者)の性別/女性
◎投稿者(文章執筆者)の年齢・学年など/23歳
◎文章の用途(「入試用の志望動機」など)/小学校養護教諭講師登録志望書
◎文章の提出先(学校種別や企業業界など)/教育委員会
◎チェック希望の文章(添削希望の文章)/
養護教諭の採用は狭き門で、試験に受かることができませんでした。病欠や産休等で教員の欠員が出た場合に教育委員会で臨時採用される講師になるための、事前の登録の志望書です。その課題文です。
「教員志望理由および教員として特に取り組みたいこと」
私が養護教諭になりたい理由は、中学時代にイジメを受け、学校には自分の居場所がないと思うようになった経験からです。その時は担任の先生や他の誰にも相談できず、ただ我慢する毎日でした。とても辛くて苦しい時期でした。小学校のときは、遊びに行くような気軽な感じで保健室に行き、短時間でも養護教諭の先生と楽しく過ごした経験がありましたが、中学の保健室にはそういう雰囲気がなくて、相談に行く気にはなりませんでした。ほんとうは私は学校が大好きな子でしたが、学校嫌いになってしまったのです。
もし自分が小学校か中学校の養護教諭になることができたら、あの時の自分のような子の悩みを聞けるような保健室運営をしたいと思います。やってくるどんな子どもたちにも優しく接し、どんな話にも耳を傾けて真剣に聴いてあげることで、その子が抱える問題の解決をいっしょにめざしたいと思います。学校の保健室を、誰にとっても居心地のいい場所にできるようにするつもりです。自分の経験を忘れず、正面から子どもたちの気持ちと向き合い、子どもたちの立場に立って保健室を運営します。
◎チェック希望の事柄・ほしいアドバイス/
◎質問したい事柄/言葉使いなどおかしな点はないでしょうか。全体の構成は適切でしょうか。
管理人回答:少し視野を広げる方が良いように感じます。
言葉使いなどにおかしな点はありません。
ただ、前半が(養護)教員志望理由、後半が(養護)教員として特に取り組みたいこと、という構成ですが、前半が尻切れトンボの印象です。志望するようになった経験、経緯などは述べられていますが、そういう経験をしたから、養護教諭をめざすことにしたという結論部分がないのです。言わずもがなだということかも知れませんが、こうした文章では判りきった結論でも、きちんと明記すべきでしょう。前後半合わせて、全体としてみれば後半部分がその結論になっている、と言えなくもないですが。
それから、後半部分が似たような話をダラダラと繰り返しているだけの印象です。気持ちを訴えたいのでしょうが、無駄に文字数を費やしている状態です。もっと整理できるはずです。
また、質問にはないのですが、感想を1点。書かれているのは自分と子どもたちのことだけです。少し視野を広げる必要があるのではないでしょうか。
子どもたちと養護教諭としての自分のことが重要なのは判りますが、養護教諭と言えども学校組織の一員です。学校組織の中で養護教諭の仕事や保健室の存在をどう位置づけ、どう行動するのかという視点からも、何か少しでも記載がある方が良いように感じます。