看護学生の頃よりがん看護を志し、○○へ就職をした。がん看護は自己学習により知識、技術の向上に努めるのは勿論であるが、患者から学ぶ事が非常に多い。患者の言葉、生き様が人間として、看護師としての成長へ導いてくれたように思う。そんな患者に報いたい。『がんに苦しんでいる人』を苦しみから『解放』する援助がしたいと考えるようになった。がん患者の苦しみは、多角的な観察能力、アセスメント能力、コミュニケーション能力、倫理観、いずれを採っても高度な知識技術を兼ね備えていなければ患者を『解放』に導いてはいけないと考える。そこで、CNSの認定取得を目標に、緩和ケア、ターミナルケア領域を専門とされる、○○教授にご指導を頂き、貴大学院での学習に励み、がん看護の専門性を高めたいため受験を希望する。
博士過程での学習能力に関しては、がん医療の最先端である○○で病棟勤務、外来勤務を経験し、積極的治療、緩和医療、終末期医療等がん看護に必要とされる知識、技術は臨床経験や学会、講習会等で習得してきた。又、緩和医療では今後アロマテラピーの導入が増えると予測し、日本アロマ環境協会認定のアドバイザー認定を取得した。
看護業務においても、常に問題意識を持ち、意欲的に看護研究に取り組んできた。看護研究は、日頃当然のように行っている看護業務、患者指導が患者にとって最良か否かを評価する最も有効な方法と考えている。取り組んだテーマの中にはEBNに基づいた確証を得られ、結果、考察から新たな結論を得たものもある。結論を基に、院内での学習会の開催や患者へのパンフレットの作成、看護記録ではクリニカルパスの導入など、リーダーシップを取り、看護実践の向上に取り組んだ。これらの臨床での実績が現時点の能力であると考える。博士過程では、高度な専門分野や研究に関する知識だけでなく、高度な研究に取り組む探求心を持ち、それを実行、継続できる行動力、集中力が必要であろう。私は先に述べた実績から、これらの能力を持っていると自己分析する。学習能力においては今後も努力を続け多くを習得し、高度専門職業人としては勿論、一人間として今まで出会えた患者への感謝の気持ちを忘れず、得られた高度な知識や技術を持って、社会に貢献したいと考える。
看護大学院自己推薦書 質問者/まーちゃん
社会人選抜で看護大学大学院を受験します。その選考審査に提出する自己推薦書ですが、大学院を志望した動機と博士過程での学習に必要な学力を自分が持っていると考えた点について述べよとのことです。テーマに内容が添っているか、自己推薦書として成り立っているのか添削していただきたくお願いします。
管理人回答:概ね、結構でしょう。
タイトルの通りですが、少し、参考意見を述べておきます。役に立たないかも知れないですが。
要するに、究極の対人技術であり実践である「看護」と、大学院での理論研究を、どうつなげるのかが、一番難しいところでしょう。当然、単に「大学院でいろいろ学びたい」というのではなく、具体的な学習・研究目標がなければいけません。
あなたの場合、がん専門看護師としての能力向上(取得?)をめざしたいから、ということで、一応、目標もあります。
ただ、そこから先がないので、「博士過程での学習に必要な学力」を問われると、これまでの実績、経験を述べるしかないわけです。まあ、多くの志願者が同様の状況でしょうから、それでよいと言えばよいのですが、ここで問われる「学力」は上記の目標を追求するための手段となる技術や、そのための知識のことではないでしょうか。
たとえば、がん看護に関してあるテーマを研究するために、がん患者や看護師に大規模な質問紙法の調査を行うとして、そのための統計分析知識や技術があるか、といったことです。
がん専門看護師をめざす、がん専門看護を学ぶ、そのために具体的にはコレコレの研究をするというテーマがないために、そういったことが書けない状況なのでしょうね。
ありがとうございました
とても参考になりました。確かに必要な学力とは何を問われているのか分かりませんでした。今後の研究内容を含めてもう一度書きなおしてみたいと思います。
再度添削をお願いすると思います。絶対合格したいので妥協はしたくありません。
宜しくお願いします。