教員採用2次試験課題小論文 質問者/チョモヒロ

タイトル(理想とする教師像)  1050文字ほど 
添削の依頼です。よろしければお願いしたします。

 私が理想とするのは、生徒からの信頼が厚い教師である。中学生にとってみじかに接する大人というのは親と教師である。彼らと接する時間が非常に多い職業であるため、信頼関係がある教師の存在が、かれらにとっていい意味で影響を与えるからだ。
 信頼を得るには、まず3つやらなくてはいけないことがある。1つめは『話を聞く』ということだ。朝の会、授業、廊下ですれ違う時、かれらと会う機会がある時には必ず声をかけ最近の様子を聞くようにする。それをつづければ生徒のちょっとした変化、何気ないクラスでの仕草からどんな風に対応していったらいいのかが判断できる。そのことが生徒を理解することにもつながるし、先生は話を聞いてくれるという信頼にもつながる。大事なことはこちらが話すことではなく聞くことにあると思う。
 2つ目は『約束を守る』ということである。約束とは言ったことは守る、という基本的なことから口に出さなくても守るという暗黙の約束も含んでいる。口に出さないことでも生徒のことを大事にしている、ということがわかることが大事だと思う。例えば、授業開始時刻3分前には教室にいて、授業の準備をしていている。カバンのロッカーの乱れを直す。教室のゴミを拾う。そういった勉強の環境を整えたり、ほかにもさまざまな形での『約束を守る』という行動で信頼を勝ち取ることができると思う。
 3つ目は『余分なことはしゃべらない、実のない話はしない』。担任になれば、朝、授業、給食、帰りの会、部活というように生徒と接する機会が多くある。その一つ一つの機会に何を話すかということはとても重要なことである。なぜなら話す内容によって生徒は教師を判断するからだ。だから自分が話すときに気をつけることはまず「生徒をほめる」ことを目標にしている。そのためにクラスの生徒たちの動きをよくみておかないといけない。そうしないと生徒の長所を何もみていないことになる。教科書の内容や、プリントにある連絡や事務的な話ばかりで、人の心を動かすことはできない。人間をみることで、その人のことがわかると思うし、生徒の良いところを語ることで自分もその生徒も、誇ることができる。
 誰かに信頼されるということは、すぐにはできない。そのために自分がやるべきことは上にあげた3つのポイントを毎日行うことである。中学生にとって信頼できる人が身近にいるということは、これからいろんなことを学んでいく過程においてこの上ない味方になると思う。それがますます彼らの成長を促すことにつながると思っている。そうであるべき姿が自分の理想像である。