代筆?代書?文章作成代行?

【代筆サービス】は、あくまで文章の作成を代行するサービスであって、ボールペンや毛筆など筆記具による手書き清書は致しません。そのことは、ご注文やお問合せにあたって、必ず前もって読んでいただくようにお願いしている「ご利用上の注意」の冒頭にも明記し、他のページでも述べています。
しかし、相変わらず、手書き清書のサービスと間違えて、ご連絡いただく方が跡を絶ちません。長く営業していますが、その状況はいっこうに変わらないのです。私たちの表現がまずいのかと思い、いろいろ工夫し言い方を変えてみても、結果は同じです。これはもう、代筆とか代書とかいった言葉が複数の意味を持つことの宿命だと考えざるを得ません。
「代筆」を『広辞苑』で調べてみると、「本人に代わって書くこと。」とあります。つまり、どちらとも取れるのです。ただ、反対語として「自筆」「直筆」が上げられていますから、広辞苑としては、代筆とはあくまで文字そのものを誰が書くのかという点での意味づけをしているようです。『大辞林』もほぼ同様です。そして「代書」という語句でも状況は同じようなものです。
それなら、私たちの言葉の使い方が間違っているのでしょうか。

しかし、現代人の感覚からすると、代筆という言葉には明らかに代作、つまり文章内容を本人に代わって書くという意味合いがあると思うのです。ネット上には、そういう意味で「代筆」を使っている例がいくらでもありますから、そう思っている人が多いと思うのです。言葉の意味としては本来正しくないけれども、実態としてそう受け取る人が多い…。
それならいっそ「代作」という言葉にしようかと考えましたが、代作では小説か戯曲か、ともかく何らかの文学作品を作るような印象が強く出てしまいます。
もっとも妥当なのは、タイトルにもあげてある「文章作成代行」ですが、何か、ヤボったく長ったらしい印象があります。

こう書いてくると、「何だ、代筆業者の営業戦術上の勝手な苦労話か」、「代筆業者の取るに足りないボヤキだ」とお感じなるかも知れません。しかし、実は、言いたいことは冒頭に述べた点です。つまり、手書き清書をするサービスではないという注意書きを、お読みになっていないお客様が多いということなのです。
これは代筆の意味に限ったことではありません。ご利用お申し込みやお問合せにあたって、【代筆サービス】WEBサイトの記載内容をよくお読みになっていないお客様が少なくないのです。少し落ち着いて読んでいただけば判ることを、わざわざ質問なさるケースが結構多い訳です。お客様に対して大変失礼ですが、まず【代筆サービス】WEBサイトの記載内容をしっかりと読んでいただくことが、より良いご利用につながります。

またこれは同時に、お客様ご自身の今後のためでもあるように感じます。たとえば、進学の際の入試出願にあたって、学校から自己推薦文の提出を求められている場合、その記載内容を詳細に指定されている場合があります。自分が思い描く自分の将来像を書けとか、そのためにどういう取り組みをするつもりなのかとか、それにおいて自分の強みは何かとか、いったことです。
ところが、提出先からのこういった指示内容をよくお読みにならず、ともかく自己推薦文だからと、ひたすら自分の長所をアピールすることしか頭にない方が少なくないのです。それでは出来上がった文章が、的外れなものになってしまうのは当然です。

そういう失敗をしないためにも、情報を伝えるための事務的文章は、落ち着いてお読みになることをお勧めしたいと思います。