過去の添削とアドバイス例 42
大学介護福祉系社会人入試志望動機
大学社会人入試の志望動機と自己PR
添削をお願いします。<受験の動機・理由>
第一の理由は、貴校に、○○県で、唯一、働きながら資格が取れる夜間課程があるという事です。 私には、老人施設で働く友人がおります。 介護の現場で働く友人の話しを聞くたびに、 「大変だけど、やりがいのある仕事だなあ。私も人の役に立てる仕事がしたい。」と、強く思うようになりました。 そんな折、貴校に、介護福祉士の夜間課程がある事を知り、ぜひ、貴校を受験して、介護福祉士の資格を取りたいと思うようになりました。
<自己PR>
附属高校からの推薦で、大学に入学しました。 その為か、何の目的意識も見出せず、やる気も起こらず、 「このままでは、ダメだ。」と思い、入学早々に見きりをつける事にしました。大学を中退後、アルバイトとして、現在の会社に入社。○年前に、 正社員にして頂き、現在は、店長という責任のある仕事を任されております。おかげで、どのようにすれば、お客様に満足して頂けるか、物事を冷静に見極め先のことを考えて行動する事が出来る様になりました。 こうした経験をいかし、出来れば、貴校で、専門的知識、技術を学び、将来は介護の仕事に就きたいと考えています。
志望動機と自己PRがうまくつながりませんね。
志望動機と自己PRの間に、矛盾がある、とまでは言えませんが、うまくつながらないものがありますね。自己PRで、>正社員にして頂き、現在は、店長という責任のある仕事を
>任されております。おかげで、どのようにすれば、お客様に
>満足して頂けるか、物事を冷静に見極め先のことを考えて
>行動する事が出来る様になりました。
と、現在の仕事が充実していることを言いながら、それではなぜ、わ ざわざ今から勉強して老人福祉の仕事をしたいと思うのか、合理的な説明がありません。 つまり、どちらかの話に嘘か誇張がある、あるいは都合のいいことだ け適当に書いてある、と解釈されても仕方ないでしょう。
それから、上に引用した部分、細かな話ですが、 「店長という責任のある仕事を」任されたから、「どのようにすれば 、お客様に満足して頂けるか、物事を冷静に見極め先のことを考えて行 動する事が出来る様に」なったのですか?
逆ではないですか? つまり、「どのようにすれば、お客様に満足して頂けるか、物事を冷静に見 極め先のことを考えて行動する事が出来る様に」なったからこそ、 「店長という責任のある仕事を」任されたのでは、ないですか?
もちろん「地位が人をつくる」ということもあるのですが、あなたの 書き方では、自分は何も努力していない、店長にしてもらったから判断 力や思考力がついた、ということになりますよ。それとも大学に早々と見切りをつけたことを、自己PRにしたいのですか?
また、
>私には、老人施設で働く友人がおります。
>介護の現場で働く友人の話しを聞くたびに、
という部分ですが、高校生が専門学校に進むのならともかく、すでに社会人として仕事をしている人、しかも自分で「責任ある仕事」を任されているという人が、単に友人の話だけで転身を考えるというのも、ずいぶん「軽い」印象ですね。
せめてどこかを見学したとか、アレコレ資料を調べたとか、もう少し社会人らしい話はないのでしょうか?