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サービス見本4 模範文例提供サービス/創作代行サポート
早稲田大学大学院法務研究科入試 申述課題の回答模範文例
早稲田大学大学院法務研究科「人材発掘」入試で、出願者に課された申述課題についての模範文例です。ネット上に公開されている出願要項(※)に記載された申述課題の出題文と、これに対してWSサービスが作成した回答文です。WSサービスによる完全な創作です。
※https://www.waseda.jp/folaw/gwls/assets/uploads/2018/05/6d3ea488bcf7938638698427eb06ce49.pdf
(ネット掲載当時のurl)
申述課題出題文
以下の課題について答えてください。
課題
A社では毎年、2月14日になると、入社1年目の女性社員が、自分たちで費用を負担して、自分の所属する部署のすべての男性社員に義理チョコをプレゼントする慣習がある。この慣習は、A社の社内規則等で定められているわけではなく、ほぼ当然のこととして行われている。
A社は、2019年より、この慣習を強制的に廃止する方針をとりたいと考えている。あなたは、A社のこの方針に賛成か、それとも、反対か。指定用紙2ページ以内で論じなさい。
論述にあたっては、賛成あるいは反対の立場を明確にし、自説と異なる立場にも配慮しつつ説得力ある説明を試みなさい。
※ この課題は法的な知識を問うものではありません。
WSサービスが作成した回答文
会社方針に賛成である。
義理チョコを肯定的に見る人は、恋愛願望を伴わない、ごく一般的な男女間の人間関係の円滑化に役立ち、何らかの組織においても潤滑油としての役割を果たすものだと考えているだろう。この会社の場合も部署の新人女性社員と男性社員の懇親や相互理解に役立つもので、会社がそれを強制廃止するのはおかしいと、積極的に反対するかも知れない。そうした積極的反対論ではなくても、たかが義理チョコのやり取りであって、多少の問題はあるにせよ、わざわざ会社として廃止方針を出すまでもないこと、目くじら立てて論じるほどのことでもないという、消極的反対論もあるだろう。
だが、こうした反対論は事の本質を見誤っている。この慣習がどのようにして受け継がれてきたのか、どのように確立されたのか、そこを考える視点が欠落している。もう少し具体的に言えば、いったい誰が、新人女性社員に対してそういう慣習の存在を教えるのかということだ。誰かがそれを教えなければ、新人女性社員たちがそうした慣習の存在を知るはずはなく、「自分たちで費用を負担して、自分の所属する部署のすべての男性社員に義理チョコをプレゼントする」という行為をするはずがない。「自分たちで費用を負担して」というからには、新人女性社員たちが相談して、組織的に実行するという話である。社会一般の風習を受け、あくまで自発的に、義理チョコを男性社員にプレゼントするのなら会社が介入する話ではないが、それとはまったく別の話である。
状況から考えて、会社がこの慣習を新人女性社員たちに教えるはずはない。常識的に考えれば、彼女たちにこの慣習を教えるのは先輩女性社員たちであろう。中にはチョコのプレゼントを暗に要求する厚顔な男性社員もいるかも知れない。あるいは社内の行事カレンダーのようなものに、それが記載されているのかも知れない。そして、以上のいずれであっても、その時点でこの義理チョコプレゼントは自発的行為ではなくなっている。
会社からの伝達や行事カレンダーへの記載は論外としても、まだ右も左もよく判らない、入社1年目の新人女性社員が先輩女性社員から明示的に、あるいは男性社員から暗示的に、この慣習を教えられればそれはもう半ば強制である。この慣習はずっと続いて来ているのだと言われれば、立場の弱い新人女性社員はそれを無視したり拒否したりできるはずがない。つまり、新人女性社員たちは、組織的に義理チョコプレゼントを強制されるのである。会社として、そういう事実を放置して良いはずがない。強制的に廃止するのは極めて妥当なことである。
義理チョコは文字通り「義理」であり、半ば義務的なものだから、組織の一員として慣習に従うのは当然のことだといった反対論もあるかも知れない。しかしこれは完全な的外れだ。義理チョコというのは、いわゆる本命チョコではない行為として生まれたものであり、この場合の義理とは、付き合い上のもの、儀礼的なものという程度の意味である。付き合いも儀礼も、他者から強制されるものではない。
さらに細かなことを言えば、新人女性社員たちは、まず全員で話し合い、予算つまりは各自の出費金額を決め、実際にそれを負担し、義理チョコの買い出しという作業をする。少なくはない手間と時間、そして人により感じ方は違うだろうが多少の金をかけて、この半ば強制された義理チョコプレゼントをするのである。話し合いから買い出しまで一連の事柄をプライベートな時間にやるのであれば、これも不当な強制である。就業時間内にやっているなら、会社が廃止方針を出している以上、会社はこれを認めていないはずである。いずれにせよ会社として放置すべきではなく、廃止方針は妥当である。
半ば強制でも、結果的に部署内の男女社員の間の相互理解と懇親に役立つのだから、良いことだという反対論もあるだろう。部署内の男女社員の間の相互理解が図れるなら社業にもプラスになるから、会社がこれを強制廃止するのはおかしいという意見だ。必要悪という認識である。しかし、これは筋違いである。部署内の男女社員の間の相互理解と懇親を深めたいのなら、会社として、あるいは部署として別の手立てを講じるべきである。方法はいくらでもあるはずだ。どうしても義理チョコの形を採りたいのなら、会社の費用負担で、社業として就業時間内に実施すれば良いのである。自発的行為を装った、しかも経済的負担などを伴う義理チョコを、立場の弱い新人女性社員に半ば強制することで、部署内の男女社員の間の相互理解を追求するというのは、ある意味で非常に悪質な行為でさえある。
要するに、たとえ義理チョコであっても、あくまで個人の自発的行為であるべきバレンタインのチョコプレゼントを、組織として半ば強制しているという点で、この慣習は誤っており不当である。ゆえに会社の廃止方針に賛成する。
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