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過去の添削とアドバイス例80 高校教員公募応募 大学指導教員推薦状

過去の添削とアドバイス例 80
高校教員公募応募 大学指導教員推薦状

 
教職員募集時の教授推薦状について
私立高校の教員募集時に教授の推薦状が必要となり、教授より原案を考えて下さいとのことで、原案を作りました。
性別:男
年齢:26
現在:工学系大学院修了後、高校の非常勤講師(工業・情報)。現在に至る。
 
添削希望
1.推薦文として構成はどうでしょうか?
2.趣旨ははっきり伝わっているでしょうか?
原案は以下の通りです。(文章のみ抜粋)
 
○○君は大学4年間、▲▲高等学校にて教諭助手の仕事をしながら、二部電子工学科へ通った。毎日教育現場で働きながら、夜間に大学で勉強するという生活は、決して楽なものではない。しかし、絶え間ない努力の末、優れた成績をおさめ、成績上位者のみ該当する大学院進学の推薦枠に達した。また、勤務先からも勤勉で明朗活発な学生だと聞いていた。
 大学4年次の卒業研究にも興味深く熱心に取り組んでおり、1年間の研究期間では足りないと大学院へと進学した。研究テーマは、◆◆◆について科学的に解析している。研究室では、率先して周囲の人間をまとめ、より良い研究環境になるよう努めていた。面倒見の良い性格で周囲の信頼も厚く、研究室をもりたてた。精力的に励んだ研究活動の成果は、学会のシンポジウムにて発表を行い、立派な功績をおさめた。
 本人は4年間、教育の場で仕事をしているうちに、生徒が理解した時の喜びと、テクニックのみならず、人間性が指導に大きく影響する教育の奥深さにやりがいを感じ、教育の仕事に就きたいと思ったという。大学院在学中も、教育の仕事を携わりたいとの意思があり、真面目に研究活動に取り組みつつ、4年間働いた▲▲高等学校にて、今度は工業の非常勤講師として勤務した。卒業後は、さまざまな学力レベルの高等学校にて講師として勤務し、経験を重ね、正教員を目指し現在に至っている。
教育現場にて本人の能力を遺憾なく発揮でき、期待に十分そえる人物として確信し、ここに推薦する。
 
判りにくい文章です。
 別に履歴書もお出しになるのでしょうから、それと突き合わせながら読めばいいのでしょうが、この推薦文だけでは、あなたの経歴がスンナリと理解しづらいです。それが不明では推薦の趣旨も理解できません。
 高校での教諭助手と非常勤講師の話が学業の話と並行してあるために、余計にその印象が強いのです。
 推薦者が、あなたのことをどこで知っていたのか、あなたとどういう関係にあるのかも、判りづらいです。
 どうも大学と大学院の両方であなたの指導を担当したような印象ですが、よくよく読まないとそれが理解できません(そうではないのかも知れませんね)。
 それから、全体に具体性に欠けます。
 大学院推薦枠に入ったということ以外は、「絶え間ない努力」とか、「勤勉で明朗活発」とか、「興味深く熱心に取り組んでおり」とか、「周囲の信頼も厚く、研究室をもりたてた」など、ほとんど抽象的な評価だけで、それらを説明・証明する具体的事実の記載がありません。
 研究内容にしても、もう少し具体的に書くべきでしょう。「科学的に」解析しているなどというのは、当たり前の話でしょう。科学的でない研究など、あり得ません。

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