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過去の添削とアドバイス例82 看護系大学院進学入試出願 推薦状

過去の添削とアドバイス例 82
看護系大学院進学入試出願 推薦状

 
大学院の推薦状です
自己アピールを書いたつもりですが、どうでしょうか?
 
推薦状
当救命救急センターは、三次救命であり、クリティカルケアを中心とする看護ケアが重要とされています。この事から、皮膚障害をきたしやすく、外観上の変化がスキントラブルの発生につながりやすくなっています。多種多様のスキントラブルに接する事から臨床看護師として興味をもち、スキンケア委員会に入ったときいております。
臨床看護師として患者様の保清ケアに常時力を入れ、清潔に保つ事を重要視しているようです。
現在は、スキンケア委員の一員として、除圧マットの入院時挿入や、早期予防対策を患者様の個別性を考慮し、計画、実施しています。
褥瘡についても積極的に介入し、早期治癒に努めています。委員会活動としては、2年目に入り、院内での皮膚の構造などの基礎知識や保清の仕方やテープの貼り方・剥がし方の勉強会の実施、及び入院時計画書作成の徹底、K式スケールの導入、デザインによるケア表の評価を行っております。
また、常に探究心があり、褥瘡セミナーや日本褥瘡学会・近畿褥瘡学会・日本創傷治癒学会にも参加しています。
救命センターの一員として、ドクターカーに乗車して、災害現場に出動することがあるため、救急隊員が勉強するためのコースを受講したばかりでなく、インストラクターの資格をとり、ACLS・JPTECのインストラクターとしても普及啓発に努めています。
性格的にも責任感が人一倍強く、自分の考えをしっかりもっており、努力家です。情熱とこつこつやり遂げる持久力を備えており臨床での経験を活かし、臨床で活かせるような研究を行ってくれる事を期待しています。
 
自己PRですか?推薦状ですか?
>推薦状
 で、
>自己アピールを書いたつもりですが、どうでしょうか?
 というのは、いったい、どういうことでしょう?
 第三者からの推薦状ですか?自己推薦状ですか?
 内容を読むと、「~スキンケア委員会に入ったときいております。」などの記述があるので第三者推薦状かも知れないと思えます。
 しかしその一方で、「現在は、スキンケア委員の一員として~」から「~日本創傷治癒学会にも参加しています。」までは、すべて自己推薦書のような印象です。こういう文章を読みなれた人なら、これは本人が書いたものだなと判るほどです。
 要するに、書き手の立場がフラフラしている印象で、訳がわからない文章なのです。
 どちらであるとしても、かなり苦しい出来栄えですね。一応、看護師長など第三者による推薦状だと理解して、1点だけ指摘しておきます。
 その第三者推薦状で、「~ときいております。」という伝聞要素を入れたり、「しているようです。」などという推測、あるいは曖昧な表現を用いたりするのは、感心しません。推薦者が、被推薦者の事をよく知らないと公言しているようなものです。そんな推薦状に説得力がないことは言うまでもありません。
 余計なことですが、あとひとつ。冒頭の2つの文章のつながりは論理的に成り立ちません。「当救命救急センターは~重要とされています。この事から、」の部分です。
 「当救命救急センターは、三次救命で」あるから、体を動かすのもままならない重篤な患者が多く(管理人の推測ですが)、だから「皮膚障害をきたしやすく、外観上の変化がスキントラブルの発生につながりやすくなって」いて、だから(あなたが書いている「この事から」)、「クリティカルケアを中心とする看護ケアが重要とされて」いるのです。「クリティカルケアを中心とする」ウンヌンが不要、もしくは書く位置が間違っているのです。

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