過去の添削とアドバイス例 ８３
事務系会社員 昇給選考論文
昇給選考論文提出について
私は、総務・経理及び営業事務の仕事を行っています。勤務１２年になり、この度昇格論文の提出を求められました。題材は「自己の業務を分析し、その問題点と解決策を通じて、将来像を述べよ」です。自己の業務は長年行っていますが、特に困った点も無く、改善して欲しい事はその都度、上司にお願いしてきました。また一般事務に将来像は持ち難いものです。改めて書こうと思うと書けません。日頃疑問に思っていることは、男性の残業時間が多い。女子社員へ仕事を振れない。この２点ですが題材に向いているとも思えません。昇格論文を書く際の注意点やポイントがありましたらご指導ください。あなた自身のやる気の問題でしょう。
昇級論文や昇格論文というのは、たとえばあからさまな本音は書かないなど、ある種の約束事に基づくものです。＞一般事務に将来像は持ち難いものです。
とか、
＞特に困った点も無く、
などとしか考えられないのなら、書くのをおやめなさい。
そもそも、こうした論文は、そういう自分の仕事だけしか「見えない」人、会社の（あるいは所属部門の）仕事全体が「見えない」人、現状に甘んじる人は、あまり昇格させません、昇級させませんという意味で課されるものでもあるのです。
実現可能性の有無はともかく、前向きに何らかの提言ができない人は要らない、少なくとも出世はさせないのです。
それは会社の現状がどれだけ素晴らしいものであっても同じです。まして今、そんな業績好調という企業など少ないでしょう。
書く際の注意点やポイントといった、枝葉末節ではなく、あなたの考え方を改めないと、書けるものではありません。
