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就職・転職の志望動機・志望理由 参考事例

下記の記載は、執筆者の学年・年齢など/文章の用途や種類、提出先など/特記事項 の順です。

大学生/教員採用試験志願理由/特別支援教育?

投稿:教員採用試験の願書に必要な志望理由です。
 300字以上320字以内。
 両親とも教員で、生徒指導のため昼夜なく懸命に働く両親の姿、子どもたちの抱える問題に果敢に取り組む姿に感化され、私も自然に教員の道を志すようになった。大学では教育について深く学び、その後講師として教育に携わった中で、その責務の重さに圧倒された。しかし謙虚に学び、日々前進することで私の想いに子どもたちや保護者が答えてくれ、多くの喜びを噛みしめることができた。特に、高機能自閉症の子と関わった約2年間の経験は今の私を支える大きな礎となっている。私にとって価値のあることを「職業」として続けられるのであれば、これほど喜ばしいことはない。両親のような努力を惜しまず、使命感と情熱を持ち、子どもたちと共に学ぶ教師になりたいとの強い思いにかられている。
 以上です。
 ①文法に大きな間違いはないか。
 ②読まれた方に、想いが伝わるか。
 
回答:少し抽象的、観念的過ぎる印象です。
 ①文法に大きな間違いはないか。
 これはありません。
 わずかに、最後から2行目「両親のような努力を惜しまず、」の部分、「両親のように努力を惜しまず、」とするほうが、すんなり理解できるようにも思いますが、これも文法的に間違いという訳ではありません。
 問題は、
 ②読まれた方に、想いが伝わるか。
 ですね。
 「昼夜なく懸命に働く両親の姿」とか、「教育について深く学び、」とか、「謙虚に学び、日々前進することで」とか、「使命感と情熱を持ち、子どもたちと共に学ぶ教師」とか、要するに抽象的な話ばかりで、説得力に欠けます。具体性がありません。
 これくらいの「作文」なら、経験がなくても誰でも書けるというのが正直な印象です。この文から読み取れるのは、両親が教師をしていて、自分もこれまで講師として教育に携わってきた、ということだけです。
 高機能自閉症の子と関わった話が唐突で、尻切れトンボです。何だか、ついでにこれも書いておこうという程度の扱いにしか、思えません。わずか320文字程度の文章ですから、もっと要素を絞り込んで書く必要があるでしょう。この話はやめるか、この話中心で書くか、ですね。
 また、
 「私にとって価値のあることを「職業」として続けられるのであれば、これほど喜ばしいことはない。」
 という表現は、志願者のものの言い方ではありません。傲慢な印象があります。どうしても教師になりたい、至らぬ自分だが教師として懸命に努力したい、という切実な感じが出ていません。そういうものは要らない、というのならいいですが。
 
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